おたる水族館(祝津3)の冬期限定ツアー「冬の海獣公園ガイドツアー」が、今年も始まった。
3回目となる今年度は、1月10日・11日・17日・24日・31日・2月7日・11日・14日の8日間と日程を増やし、冬期間閉鎖中の海獣公園を探検し、冬ならではの景色や元気なトドやアザラシの様子、野生動物に遭遇できるイベントだ。あらかじめ、12月中に希望者を募り、すでに各日10名の定員いっぱいとなっている。
1月17日(日)、神奈川県横浜市からの3名を含む男女10名が参加し、12:10に同館1階売店前に集合。状況を知り尽くした同館・高橋徹飼育員と徳山航飼育員の2名がガイド役を務めた。
この日は、連日の雪で、冬ならではの絶景が広がり、時折雪が激しく降る中、参加者は履き慣れないスノーシューをつけて、海獣公園へ通じる坂道を下った。途中、トド岩に群がる野生のトドを発見し、双眼鏡で確認しながら先へ進んだ。
海獣公園からは、トドやアザラシ、オオワシ・オジロワシ・ハヤブサに遭遇でき、ツアーの醍醐味となっている。
一行は、雪をかき分けながら、冬期間のシケから避難している越冬プールに到着。高齢のアザラシやあごひげアザラシのプールや、セイウチ館の大きなセイウチ達の冬の元気な生き物を楽しみ、途中交代しながら、野生のアザラシの鑑賞場所で、海面に見え隠れするアザラシを見つけては歓声を上げた。
トドの給餌体験では、ソリに鮭2本とホッケが入った15kgの樽2つを積み込んでプールまで移動して、飼育員がホッケを投げ入れ、豪快に食べる様子を楽しんだ。
一番大きなトドのガンタロウは、落ち着かない様子を見せていたが、大きな鮭を豪快にぺろりと飲み込み、来場者を驚かせた。冬期間休止のトドのショーの練習が行われ、その様子も観ることができた。
休憩所で暖をとりながら、普段知ることのできない、冬のシケの凄さやエピソードを交えた話に耳を傾けた。
クラカケアザラシやワモンアザラシのプールに立ち寄り、愛嬌あるアザラシを楽しんだ。帰り路でも、野生のアザラシやアザラシショーに出演のアザラシを観て、水槽越しのセイウチと記念撮影を撮り、予定時間を延長してツアー終了。
横浜から参加した3名は、「興味があり、野生のアザラシやトドに遭遇し、期待通りだった」、「スノーシューをつけ貴重な体験。本州人向けにプロモーションしても良いのでは。普段体験できないところが良かった」と満足していた。
◎おたる水族館HP
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