小樽市議会第4回定例会・総務常任委員会(山田雅敏委員長)は、12月16日(水)から丸一日紛糾が続き、17日(木)16:40になって、ようやく再開し、前日やり残した自民党・公明党・民主党の質疑を続行した。紛糾の渦中の人となっている堤正和参与は、この日は「体調不良」を理由に欠席した。
16日は、市長答弁での事実と違う発言をめぐり紛糾し、17日10:00から再開を予定していたが、答弁調整に大幅な時間がかかり委員会の中断が続いていた。このため、13:00に予定していた学校適正配置等調査特別委員会を、18日(金)13:00からの本会議後に開くとするなど、日程に大きな支障をきたした。
16日の委員会で、安斎哲也議員の参与についての質疑の中で、市長は、「10年前の除雪ステーションの制度改正時に堤参与が関わっている」と答弁したが、濱本議員の質疑の中で参与が関わっていないことが、参与本人の発言で分かり、委員会が紛糾した。◎関連記事
17日の再開後、山田委員長からは委員会がこの時間までずれ込んだことを侘びた。森井市長から、昨日の答弁の中の2点の訂正の申し出があったが、夕方まで調整したにも拘らず、2つの主語を補足するだけの内容だったことから、各委員からは怒りの声が上がり、またも紛糾した。
山田委員長は、「主語の補足を認めると、後付けでの言い訳を助長することにもなりかねず、主語の補足を認める訳にはいかない。市長発言の内容に納得した上での再開ではない」と述べた。
この件について各会派からは、厳しい意見が飛んだ。自民党・濱本委員は、「開会に至るまでの努力が足りない。誠実な真摯な議会・委員会対応をお願いする」と述べた。
公明党・斉藤陽一良委員は、「市長の人を欺く答弁については、全く許すことはできない。どう言い繕ったとしても、安斎委員の答弁の中で、参与が関わっていたかのごとく答弁を行った事実は消えない。濱本質問において、本人の不関与が明らかになった以後も、あたかも関わっていたかのごとき答弁をとうとうと行っていたことは全く驚くばかり。100歩譲って、錯誤・勘違いで答弁したというならまだしも、そうではなくて分かってて言った。意図して議員を欺く答弁を行ったということ。直接的には安斎委員を、間接的には総務常任委員すべてを、さらには市民を欺くことになる。信義誠実の原則に反する。毎度やられたら議会が成り立たない。しっかり反省し、絶対に繰り返さない約束をしてもらいたい」と厳しく批判した。
新風小樽・安斎委員は、新聞報道で上林猛教育長が副市長候補と取り上げられたことに触れ、「こういった状況の中で、けじめをつけてから物事を進めるべき。会派への説明はない。本来なら副市長がこういった事態を調整し正常化させるのが普通だと思う。以後、小樽の町のために議論ができるようにしてもらいたい」と述べた。濱本委員からも、これまでの議会での市長答弁は、「議会に対する態度が未成熟と思わざるをえない」と厳しく指摘した。
斉藤委員は、予定していた質問項目を変更し、この度の市長発言は間違いだと思っているのかと質問。市長は、「補足をした認識」と述べ、「主語が抜けていたため、皆さんに勘違いさせてしまった。その認識を持って述べた」としたため、「議会を愚弄するのもいい加減にしろ」と声を荒立てる場面も見られた。
その後、民主党・佐々木秩委員は、いなきたコミュニティーセンター爆弾予告事件、日本遺産、原子力防災計画について質問し、18:50に終了した。
今後の日程は、18日(金)10:00から議会運営委員会、10:30から理事会、13:00から本会議(会期延長のため)、終了後、学校適正配置等調査特別委員会。22日(火)に本会議を予定している。
◎議会予定表
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