小樽市消防本部は、年末の火災予防を目的に、平成27年歳末特別警戒(12月10日〜31日)の一環として、16日(水)18:40から、サンモール一番街(稲穂1)で、「歳末特別警戒防火視察及び防火広報」を実施し、小樽市長をはじめ、消防団団長・同副団長を含む消防職員ら約30名が参加した。
開始式で森井秀明市長は、「防火視察と広報を実施し、皆さんと施設の防火対策の状況を確認し、防災意識の高揚を図りたい。今後共、市民の安心安全のため、より一層の尽力をいただきたい」と述べた。
隊員らは4つの班に分かれ、サンモール一番街の通行人や店舗などへ、防火PR資料500部を配布した。同本部・池亀明予防課長は、サンモール一番街アーケード内の消防法で定める設備の煙を排出するアーケードの扉の開閉や放水設備、非常ベル等を市長に説明。サービス付き高齢者住宅・ウィステリア小樽稲穂と飲食店ニュー三幸に行き、防火設備を視察した。
12月1日に開所したウィステリア小樽稲穂は、地下1階地上9階の施設。2階のダイニングホールウィステリアで、岩本慶治施設長の建物構造の説明後、防火管理状況、消火器等の消防用設備等維持管理状況を聞き、スプリンクラーや消火栓等の設置を確認した。
平成2年12月に完成したニュー三幸は4階建ての飲食店。風穴真宏支配人は、「安心安全に利用してもらうために、年2回消防訓練を実施し、階段には緊急時に備え荷物を置かないように、非常口の除雪を定期的に実施している」と話した。
サンモール一番街の火災は、平成17年にレンガ横丁で、バーナーの火が壁に引火し全焼している。
市内の平成27年1月1日から12月16日(水)12:00現在の火災状況について、火災発生件数は、昨年同時期より9件多い47件。このうち建物火災は、昨年同時期より3件多い25件。2名が死亡し、負傷者7名。昨年は1名が死亡し、負傷者は2名と、火災発生件数・死亡・負傷者とも昨年より多い。
◎小樽市消防本部HP
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