小樽市議会第4回定例会の会派代表質問2日目が、2月8日(火)13:00から、市役所2階議事堂で開かれたが、公明党の代表質問に立った秋元智憲議員の森井秀明市長への抗議などを受け、市側の不手際のまま5時間半も紛糾空転し、市民不在の夜間議会を演出した。
冒頭に公明党・秋元智憲議員が質問に立ち、これまでの森井市長の議会答弁の不誠実な対応に対する異例の抗議を行った。「これまでの市長の数々の答弁があまりにも噛み合わず、はぐらかしとも取れる不誠実なもので、その姿勢を改めなければ、第4回定例会においても同様の議会対応となり、議会議論として成り立たず、議会として市政をチェックする機能を果たしえなくなる危機感から発した」と述べた。
「森井市長の議会答弁が、これまで不誠実な態度に終始したため、先日文書で質問し文書での回答を求めた。11月30日、秘書課長を通じて、市長に質問書を手渡したい旨を要請したところ、市長は、あの場で終わった話と認識の違いを理由に、質問書の受け取りを拒んだ。なぜ、質問書の受け取りを拒否し、不誠実な対応を続けるのか」と、誠意ある回答を求めた。
市長は、「質問書について拒否したのかは、11月24日に行われた議案説明の席上において様々な質問があったが、これらの件においては、他の会派の説明とズレが生じないようにと意識をした結果で、この質問書の件は、公明党への議案説明の場をもって終結したものと感じていたから」と答弁した。
ところが、再質問の答弁では、「質問書は受け取っている」と述べたことで、本答弁とは異なり、秋元議員は、「なぜ最初から受け取ったと言わないのか。これで市民の声を聞くと言えるのか、議会の場を馬鹿にしている、不誠実だ」と激怒し、15:30に休憩に入った。
しかし、市側の答弁調整が長引き、5時間半も空転を続け、夜間議会に突入して、ようやく21:00に再開した。
公明党の代表質問に関連した質問書の事実関係について、市長は「11月30日午後、質問書を提出したいと申し出があったが、公明党には受け取らない旨の意向を伝えた。12月1日の午後、質問書と抗議文を受理することを強く要請され、その日のうちに、書面を受け取った。11月30日とは違い、書面を戻さなかったことから、それをもって公明党も私が書面を受け取ったものと認識していると思っていたが、事実はそのように伝わっていなかった。今後においては、伝達を密にするよう配慮したい。以上が事実関係であり、秋元議員の質問の内容が、11月30日の出来事に限定したものであったことから、それに対応した答弁だった」と読み上げた。
この一片の答弁をまとめるだけで、5時間半もかかり、職員の勤務時間を延長する夜間議会になり、市費の無駄使いをしただけに終わった。
結局、公明党・秋元議員の質問だけで終結し、この日は散会となった。このため、予定していた民主党・新風小樽・無所属の質問は、明日以降に持ち越された。
市長VS市議会では、これまで、「謝れ」「謝らない」で紛糾空転を続けてきたが、今度は、質問書の受け取りを巡り、「受け取れ」「受け取ってない」で5時間半も紛糾空転を重ねる小樽市議会は、まさに、市民不在の議論だけが続いている。
この不毛な議論を続ける小樽市議会は、長年、時代に合わぬ午後1:00開会を続けている。国会は午前9:00から開会して議論しているが、市議会は呑気に午後から議会を踏襲し、改めるそぶりすら見せていない。
午後から議会で、夜間議会が当たり前として、市費を無駄使いしても省みない、小樽市長と小樽市議会に付ける薬はないのだろうか?