小樽市消防本部は、平成27年「歳末特別警戒」(12月10日〜31日)を実施し、初日10日(木)14:00から、開院1年目を迎えた市立小樽病院(若松1)の立入検査を行った。消火器や誘導灯の設置が義務付けられており、それらを点検し維持しているか検査した。
同警戒は、繁忙期となる歳末に、火気を取り扱う際の不注意や不十分な防火管理による火災の発生及び被害の拡大を防止するために、消防本部と消防団が協力して、毎年実施している。
一般住宅の火災予防と不特定多数の利用がある施設の防火安全対策の徹底を図ることを重点項目にしている。
同病院の立入検査には、消防本部予防課4名と病院職員の立ち会いの下、2班に分かれ、地下1階から地上7階までのすべてを、消防法令規定の遵守状況や火気設備等の安全性を書類も含めて検査・確認しながら、2時間ほどで点検した。
同病院は、自衛消防隊による避難訓練を7月と10月に行い、非常口の除雪は定期的に実施している。
この期間中、同本部予防課は、寿司屋などの市内飲食店17施設、同本部全体では、宿泊施設や病院など100件の立入検査を予定している。昨年度は134件実施。また、市内の65歳以上の独居老人365世帯に、積雪による避難経路を確保するよう指導している。
今年1月から12月10日まで、市内の火災発生件数は、昨年の同時期より7件多い45件。そのうち住宅火災は24件で、昨年同時期より2件多い。2名が死亡し、負傷者7名。昨年は、1名が死亡し、負傷者は2名と、火災発生件数・死亡・負傷者とも昨年より多い。
同本部予防課では、「積雪により出入り口がふさがらないように留意し、防火管理をしてください」と呼びかけている。
歳末特別警戒の広報行事として、12月16日(水)18:30から、サンモール一番街(稲穂1)で、小樽市長が参加し、防火視察を予定している。
また、市内の各町会長・老人クラブ会長、女性(婦人)防火部長にリーフレットを配布し、広く市民に火災予防を呼びかけ注意を促している。
◎小樽市消防本部HP