小樽市議会第4回定例会の会派代表質問が、12月9日(水)13:00から、市役所2階議事堂で開かれた。
8日、公明党の代表質問に立った秋元智憲議員の森井秀明市長への抗議を受け、5時間半も紛糾空転したため、残りの代表質問は、本日に持ち越された。
民主党・中村誠吾、新風小樽・髙橋龍、無所属・石田博一の3議員が質問に立った。
中村誠吾議員は、地方自治法違反の任用だと、民主党として何度も指摘している参与について、来年度までに白紙に戻すことを強く求め、「参与の6月から9月までの嘱託員としての報酬の予算議案が否決されたが、6月にすでに流用され執行までしている。地方自治法第96条は、地方公共団体の財政的負担になる歳出及び債務負担行為を、住民の代表機関である議会が議決しなけらばならないと定められ、予算に基づかずに執行すれば違法となるのでは?」と質問した。
森井市長は、「参与の任用について、嘱託報酬のうち、6月と7月分を先決処分し、8月分からを第2回定例会補正予算とする必要性については、地方自治法では、先決処分できる事由のひとつは、議会の議決すべき件について特に緊急を要するため、議会を召集する時間的余裕がないことが明らかであると求める時としている。参与の報酬の否決に伴う流用の取り消しについては、予算修正権は、提案した予算案に対して修正の提案ができる権利であり、その権利が流用まで及ぶものではない。参与の報酬は、違法であるとは考えていない。現時点では白紙に戻すところまでは考えていない。今後、答えを出せるようにしたい」と理解を求めた。
市立病院について並木昭義病院局長は、「今年4月から10月までの外来患者数は12万4,986人で、昨年度の同時期は10万1,082人で23.6%の増、同様に、入院患者数は7万3,334人で、昨年度の同時期は6万6,259人で10.7%の増加。
収益については、患者数の増加により好調に推移。当初予算に比べ入院収益は4億7,000万円、外来収益は1億9,600万円の増額を見込んでいる。
信頼される病院となるためには、医療の質の向上が課題で、開院以来、患者動線や待ち時間の改善など運営面について、利用者の声を受け、案内や受付を増員して取り組み、概ね円滑に進んでいる。病院機能評価の認定に向け職員が一丸となって、医療の質の向上を目標に取り組んでいる」と答弁した。
中村議員や髙橋龍議員は共に、「きめ細やかな除排雪」のものさしは何か?と求めたところ、建設部長は、「市民の要望に的確に応えられるよう、遅れを少なくした除雪だと考える」と回答した。
さらに、髙橋議員は、この冬、除雪においてはすごく良くなると考えている人が沢山いて期待されているが、市長が公約で述べるきめ細やかな除排雪の具体的な説明を求めた。
市長は、「例えば、除雪後の置き雪が残された状態がずっと続くことは市民にとって厳しいこと。その置き雪を早い時期に改善し、除雪業務の中で置き雪を残さないことで、市民にとって以前よりきめ細やかになったと思う。市内の除排雪業務の目がより行き届くようになり、市民の要望を踏まえつつ、作業の遅れなどを改善することで、市民の皆さんにとってそう感じてもらえると思う」と答弁した。
石田議員は、貸出ダンプについて、借り上げ実績額が2,000万円ずつ増加している訳や不適切な対応について質問。
市長は、「この制度が市民に浸透し、400件を超える団体に利用され、燃料費や人件費が上昇し、ダンプトラックの運搬経費が加算したことが原因。過去における不適切な事例は、登録外の積み込み機械使用3件・配車予定車両と作業車両が一致しない7件・申請外の箇所を排雪した5件・交通整備員の未配置など安全対策に問題7件の計22件あった」と答弁した。
10日(木)は、一般質問で千葉・新谷・林下・中村(岩雄)・安斎・小貫・鈴木各議員を予定している。
◎議会予定表