市民に障がい者の理解と認識を深めてもらおうと、「ほほえみフェスタ2015」が、12月3日(水)・4日(木)の2日間、長崎屋小樽店(稲穂2)1階・2階公共プラザで開かれている。
同フェスタは、小樽潮まつりと8月末に都通り商店街で、今回を入れると年3回実施している。
小樽市「障がい者週間」ほほえみフェスタ実行委員会(岩佐敦会長・小樽高島福祉会施設長)が主催するこの事業は、「障がい者週間」(12月3日〜9日)に合わせ、啓発事業の一環として毎年開催。
今回は、市内の障がい者施設など12団体が参加して、施設の特色を生かした工芸品や農産品・手芸品・手作りのパンや菓子などの即売会と、肢体・聴覚障がい者合同絵画教室の作品や、籐工芸・書道の作品展示会と、小樽後志LD発達障がい児親の会「ぽてとの会」の活動をパネルで紹介している。
小樽市では、1991(平成3)年に、障がい者団体・施設・ボランティア団体などを構成団体とする、小樽市「障がい者の日」啓発活動実行委員会を発足。2004(平成16)年の障がい者基本法の改正に伴い、12月3日から9日までを「障がい者週間」と定め、国、地方公共団体、関係団体等は関連事業を実施。これに伴い、2005(平成17)年から、小樽市「障がい者週間」・ほほえみフェスタ実行委員会として活動を続けている。
小樽四ツ葉学園は、寒い冬に最適の手編みの靴下やカバー、ビーズアクセサリー、南蛮味噌(各日40個)、豆類を販売した。
小樽高島福祉会は、コーヒー豆をはじめ、朝6:00から焼いたパンを販売。フロマージュ、ホイップショコラ、パンプキンの新商品も登場し、60円から160円で販売。
小樽ろうあ協会では、手話カレンダーや手話に関する本と、同協会女性部が、この日のために丁寧に作り貯めた手作りのしおりや手芸品を販売した。
今年度初参加したケアサポート笑こころは、利用者7名と一緒に手作りした4種類のシフォンケーキ、パウンドケーキ、フロランタン(アーモンドキャラメル)、ツゥイール(西洋せんべい)、サブレやスティックパイを格安で販売した。利用者2名も販売員を務め、丁寧な接客を行っている。通常は、松ヶ枝1にある施設内で手作りの和菓子や洋菓子を販売し、喫茶店も営業している。
岩佐会長は、「皆さんの手作りした作品等を販売することで、障がいを持たれている方々の働く意欲が湧き、売上は皆さんに還元されている。市内の施設の活動を多くの人に知ってもうためにも、この機会にぜひ足を運んでもらいたい」と話した。
各施設の自慢の手作り品を展示販売し、多くの買い物客が会場に訪れ、気に入った商品や目当ての商品を買い求めていた。
4日(金)は、10:00から17:00まで開かれる。
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