副市長人事またも先送り ! 市長記者会見

 森井秀明小樽市長の定例記者会見が、11月30日(月)11:00から、市役所(花園2)市長応接室で開かれた。
 今後の森井市政運営の要となる副市長人事で、12月議会に提案することを言明していたが、この日の会見では、現段階では何も決まっていない状態で、今定例会での提案を見送ることを明らかにした。
 市長は、「1日も早くという思いを持っているが、それに向けて精一杯努力しているところだが、現状では具体的に伝えることができる段階ではない。職員の負担が大きいと感じている。なんとか早い時期に提示できるようにしたい。これしか話せない」と述べた。
1130mayer.jpg 副市長人事では、森井市長は就任後、6月議会に提案することにしていたが、結局、見送りとなり、「できる限り早く提案するよう努力する」と述べていた。9月議会では、市の元部長の中村浩氏の選任同意を求めたが、中村氏が中松前市長のパーティー券事件での当事者で、罰金刑と公民権停止処分を受けていたことから、市議会での同意が得られず、副市長選任は頓挫した。結果、12月議会に改めて提案すると言明していたが、またまた見送りとなった。
 行政経験のない森井市長にとって、市政運営の要となる副市長人事が未だ決められない事態は、今後の市政運営の上で大きな障害となりそうだ。実務の責任者を欠く中で、初めての2016年度の予算編成を済ませ、3月の予算議会を1人で乗り切ることは容易なことではない。市長の答弁次第では、森井市政が立往生する事態も考えられ、12月議会に続く3月予算議会が注目されることになった。
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 おたるドリームビーチ海の家問題については、「現状を確認したところ、建物はすべて除却が完了し、土台がいくつか残っているが、それについても除却すると報告を受けている。除却が済み、来年度に向けての打ち合わせを改めて進めていきたい。サンセットビーチにおいては、除却が済んでいないため、ドリームビーチと同じように改善を図れるよう取り組みたい」とした。
 質疑応答では、ドリームビーチ問題に集中した。
 Q:サンセットビーチなどに移動した業者が、ドリームビーチが開設時に移動して営業できるのか?
 A:サンセットビーチや星置川周辺にも違法状態となり、除却を促すなど指導を徹底したい。海水浴場では仮設物なので、法に則って行い、厳格に対応したい。
 Q:一部瓦礫や土台があるが、許可は出すのか?
 A:小樽市には許可の権限はないが、除却したことにより、組合が来年度に向けて海水浴場を開設したい思いを持ち、海水浴場の活用について、市民からの意見も聞き、これから話し合い対応したい。
 A:海の家に関しては、仮設建築物として市に提出し許可している。(建設部)
 Q:来年度の仮設建築物の許可について動き出す家も出てくると思うが?
 A:違法状態を継続したため厳しく対応。それを受けて、海の家では開設せずに除却に力を注ぎ、その努力は認めなければならない。来年度は、組合がどうしたいか聞いていないが、これからのあり方を含めて考えていきたい。海の家として開設したいのであれば、それもひとつの選択として前へ進めていきたい。これらの問題が、2度と起きないように整備したい。
 Q:海水浴客数で、前年度より3万6,500人減少した数字から、一番大きな海水浴場のドリビが開設できなかったことの影響について
 A:開催されなかったことで、減少に転じると心配していたが、ほぼ横ばい状態でほっとしたところ。遊べる場で癒され親しめる場所が再開できれば、道内客の人数が上がっていくのではと数字を見て思う。
 Q:組合に協力できることがあるのでは?
 A:これから話し合いをし、海の可能性やあり方に取り組み、海岸線の事故が多発しているため、子どものうちから海を知り触れる経験ができるエリアでもあり、取り組みたい。
 除排雪に関連して
 Q:いつ雪が降ってもおかしくない11月に、自治体として、除雪に関して危機管理体制を整えることができなかったことについて
 A:今後、心配をかけないようしっかりと対応していきたい。最悪な状態に陥らないように、想定しながら取り組まなけらばなりない。最善をつくしているつもり。
 Q:今回、危機管理体制が充分だったか、充分でなかったか?
 A:具体的に取り組んだのは7月頃で、もともと時間がない中、間に合って良かったという思いがあるが、改選期を理由にはできないが、来年度以降は、心配をかけないように体制を整えることが責務で、早い時期から段取り、対応できるようにしたい。