豪雪地帯の小樽市が委託する除雪作業の入札が、10月23日(金)10:00から、小樽市役所(花園2)で行われた。雪処理場の管理業務と7つの除雪ステーションの入札が実施されたが、3つのステーションでの入札が不成立となり、今後の除雪作業に大きな影響を及ぼす結果となった。
森井市長は、除雪体制の整備で、より地域に精通したきめ細やかな除雪をするためとして、除雪拠点を従来の6ヶ所から、若竹・桜地域にも新設する7ヶ所に増設し、8月31日から9月16日に入札に参加するJVを募集した。
しかし、募集終了後に森井市長の「より多くの業者が参加出来るように」との鶴の一声で、JVの構成条件を2社以上から4社以上に急遽変更され、新たに募集したが、4社に満たないなどの問題が生じていた。
10月23日の除雪業務の入札では、7つテーションの内、北地域・松ヶ枝地域・手宮地域・勝納地域の4つのステーションの入札が成立したが、対象市道の4割に及ぶ、望洋・朝里地域、銭函地域、若竹・桜地域の3ステーションについては、事前に指名全業者から辞退届けが提出されたため、執行を中止した。中央ふ頭基部雪処理場ほか6件の管理業務を担う指名業者については、入札が成立した。
市建設部は、26日(月)14:30から開かれる緊急の建設常任委員会でこの内容を報告する。市は、再入札の必要性に迫られているが、今後の方針は検討中とした。
今後、本格的な降雪期を迎えるのに、市の除雪体制が整備されないことに、市民の関心が高まっている。