北海道高等学校文化連盟後志支部が主催する「第65回後志支部高等学校演劇発表大会」が、10月8日(木)・9日(金)の両日13:20から18:00頃まで、小樽市民センター(色内2)マリンホールで開催。後志8校の演劇部が、全道大会出場への切符を目指ししのぎを削っている。
初日8日(木)は、倶知安高校・小樽商業高校・小樽明峰高校・小樽桜陽高校が、2日目の9日(金)は、岩内高校・小樽水産高校・余市紅志高校・小樽潮陵高校の順番で出場。
上演時間は60分以内とし、上演作品は、既成のものや、生徒・顧問の創作や共作した作品を演じ、それぞれの演劇部の個性や出来栄えをアピールした。会場の審査員席から3名の審査員が演技を厳しくチェックしていた。
明峰高校は、1ヶ月前から集中的に練習を積み重ね、「ラストクリスマスver.1」(作:中島清志・既成)を演じた。クリスマスの夜、とある高校の演劇部の部室を舞台にした切ない高校生のラブストーリー。スタッフキャスト6名の少人数の中、キャスト2名が長い台詞を克服し見事に演じ切り、観客からは温かい拍手が贈られていた。
主役で部長の水島大希君(2年)は「2回目の後志支部大会で、楽しかった。2人だけの芝居のため、相手に対する思いの出し方などに気をつけた。気を抜かないように集中し、思った以上の演技ができた」と話した。
初日の最後は、小樽桜陽高校の「Dear・・・」(菊地美千顧問と演劇部共作)。戦後70年に相応しい、戦争時代を生きた女学生達の思いを現役女子高生が、当時に思いを馳せながら演じた。
同校放送部は、劇の様子を録画するために会場を訪れ、川嶋ありすさん(2年)は、「戦後70年にぴったりの劇ですごく面白かった。友達が出演していて、普段と違う様子を見て、演劇が好きなのだと感じ、演じる姿に感激した」と話した。
9日(金)13:20から上演予定の岩内高校演劇部は、2年生ばかり6名の部員。その内4名がキャスト。部員の川村隆君が創作したものに、演劇部全員で脚色した「AGAIN~不幸こそ幸せな世界でありますように~」を演じる。自殺しようとした主人公が、その日の朝に戻るストーリー。配役も部員全員で決めた。
藤本浩太君(2年)は、「賞を取ることも大事だが、自分達も楽しめ、見ている人に印象深い劇になればと思う。覚えてもらえるような劇づくりをした」と意気込みを話した。初日の上演終了後、部員らは、岩内の学校へ戻り練習を再開。本番へ向けて最後の確認をした。
9日(金)も同じ会場で、13:20から岩内高校、14:30から小樽水産高校、15:40から余市紅志高校、16:50から小樽潮陵高校の上演を予定。
10日(土)は、小樽桜陽高校で大会結果を発表。審査員の講評、表彰式が開かれる。