森井市長は"裸の王様"か!議会で副市長も参与もダメ!

 小樽市議会第3回定例会は、9月25日(土)13:00から本会議を開き、市長提出議案の討論・採決を行った。
 本定例会では、森井市長が強引に進めた副市長及び参与人事が焦点となっていたが、先議で否決された副市長人事に続き、参与人事も最終日の本会議で否決された。
 副市長人事では、森井市長がこれまで「小樽の恥」として、痛烈に糾弾してきた中松義治前市長後援会が行ったパー券販売で、市役所幹部職員が庁内でパー券販売に関わり、政治資金規正法違反事件として立件され、罰金及び公民権停止処分を受けた当事者の一人であった中村浩・元部長を起用しようとした異例の人事に、市民から多くの驚きとともに、厳しい批判が巻き起こっていた。
 それでも、森井市長は「(自らの立場を)何ら矛盾するものと思っていない」「副市長人事は最良の選択をした」と強弁していた。
0925council.jpg しかし、森井市長が、自分が今まで依拠していた立場を放棄してまでも固執した副市長人事は、市議会で、1人の無所属を除き、自民・公明・民主・共産の4会派(新風小樽は棄権)の反対で、あえなく否決された。関連記事
 また、参与人事では、自らの後援会幹部で市内の除排雪業者の社員となっていた市職員OBを参与に据え、除排雪関連業務に従事をさせ、30万円の報酬を支出していることにも「情実のしがらみ人事」として批判が高まっていた。「しがらみのない市政」は、森井市長の選挙公約の核を成していたが、この参与人事で、自らがしがらみだらけの立場を露呈していた。
 このため、市議会では、市長提案の一般会計補正予算から、参与報酬の283万円を減額する「平成27年度小樽市一般会計補正予算に対する修正案」が出され、参与報酬を減額した「平成27年度小樽市一般会計補正予算(除排雪)」とともに、共産党・無所属を除く、自民・公明・民主・新風小樽の4会派の賛成で可決された。
 また、参与報酬を定めた「小樽市報酬、費用弁償及び実費弁償条例の一部を改正する条例案」は、共産党・無所属を除く、自民・公明・民主・新風小樽の4会派の多数で、否決された。関連記事
 これで、現在、森井市政下で、実質稼動していた堤正和参与の任命根拠が失われると共に、報酬も支払われないことが正式に決まった。

 これに対し、議会終了後、森井市長は、「これから考える」と他人事(ひとごと)に述べた。
 今回の市議会は、これからの森井市政を牽引する副市長・参与人事の動向が焦点だったが、森井市長の拙い議会運営が露呈し、勝手な思い込みによる独断が目立つ”一人相撲“に終始した。市議会からは、「誠実さのかけらもない市長答弁」「市長の独断性と議会軽視しか見られない」と糾弾された。
 森井市長の市議会対応での発言には、市役所職員からも「あまりの酷さにあきれた」と、市長の適格性を疑う声も上がっており、わずか就任5ヶ月で、”裸の王様“となってしまったようだ。勿論、このことを王様本人は知る由もないが。
 小樽市議会ネット中継
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