市議会 「謝れ」、市長 「謝らない」! 両者の対立激化!

 小樽市議会第3回定例会の最終日となった9月25日(金)の本会議で、予算特別委員会が紛糾空転した原因を巡り、森井市長に対し、「市長の特別委員会における答弁の修正と謝罪を求める動議」が提出され、無所属議員1人が退席したが、残りの全会派議員の賛成で可決された。
 市長に対する答弁修正と謝罪を求める動議が、全会派一致で可決されたことは、小樽市議会史上でも極めてまれな出来事だ。
 動議提出に至った趣旨説明に中村吉宏議員(自民)が立ち、「市長においては、委員会審議が混乱し、空転を招いた原因は、市長自身の勝手な思い込みで、再三にわたり秋元委員の名前を出し批判したことに対し、そして、委員会を長期にわたり空転させたことについて謝罪を求めるものである」とした。関連記事
 この動議は、予特で、共産を含む自民・公明・民主・新風小樽の各会派の『全会一致』で可決されていたが、本会議でも同じく、無所属1人が退席し、各会派議員の『全会一致』で可決された。
 横田議長は、動議が可決されたことで、市長に発言を求めたが、森井市長は、ただ一言「特にございません」と一蹴した。
 これに対し、横田議長は「可決された動議は、法的拘束力はないとしても、小樽市議会が全会一致で可決したことの対応を、市長には重く真摯に受け止めていただきたい。これまで何度も申し上げているが、二元代表制である地方公共団体の長と議会は、対等な立場、そして両者の間の均衡と牽制とによって成り立っている。市民の皆さんからは、民主的で公正な行政運営と執行が期待されることを充分認識してもらいたい。
 ただいま可決された動議については、謝罪を求めるということで結んでいる。これに対する答えとして、謝罪する・謝罪をしないの2つの選択枝があるかと思うが、この点についてもないということでよろしいですか?、選択枝が選べないということですか?」と重ねて尋ねたが、市長は「ウンウン」と頷くだけだったので、議長は「分かりました」と引き取った。
 本定例会は、今後の森井市政の議会運営の試金石となると見られていたが、市長が市議会の全会一致の動議もただ一言で一蹴したことで、市議会側が硬化し、森井市長への対決姿勢をますます先鋭化させることは必至の情勢となった。
 市長自身が自ら撒いた種で、今後、森井市政が市議会で立往生する公算がさらに強まった。
 小樽市議会ネット中継
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