4月の統一地方選で、現職を大差で破り、華々しく初登場した森井秀明小樽市長(42)が、就任130日目を迎え、早くも立往生の危機に瀕している。
開会中の市議会第3回定例会(9月議会)に、森井市長が提案していた副市長の選任同意議案(25号)が、9月8日(火)、市議会本会議場で先議されたが、自民(7)、公明(5)、民主(4)、さらに共産(5)までの会派が不同意に回り、副市長人事での森井市長の思惑は夢幻と消え去った。
なお、同意したのは、無所属の1人会派だけで、同意・不同意の意思統一が出来なかった新風小樽(3)は棄権した。会派別名簿
行政経験が浅いと自認している同市長の女房役となる副市長人事で、前市長の中松後援会が行なった市役所庁内でのパーティー券販売事件を、小樽の恥と痛烈に批判してきた同市長が、その当事者のひとりだった元部長の中村浩氏を起用することは、各方面から多くの疑問符が寄せられていた。
採決に先立つ討論でも、各会派からは、森井市長の整合性のない副市長人事に厳しい声が寄せられていた。中でも、先の市長選で森井支持を明らかにしていた共産党が、重要人事案件で不同意に回ったことは、森井市政の議会運営の先行きを暗示している。
本会議終了後、森井市長は、「副市長の存在は重要で、今回決められなかったことは残念に思う。私の打診を受け、市民や市職員のために覚悟して行うとの返事を頂いたことに対して、中村氏に感謝している。これが否決されたことにより、今後、大変なブレーキになりかねない。1日も早く副市長が選任できるよう一生懸命に取り組みたい」 と肩を落としていた。
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