「飛んでクルーズ北海道」は、客船にっぽん丸に乗船して利尻(礼文)・羅臼3泊4日の小樽発着クルーズ。今年で10周年を迎えた。
8月29日(土)のにっぽん丸入港後11:00から18:00まで、小樽港クルーズ推進協議会(会長・森井小樽市長)が主催して、「小樽クルーズ・ウェルカム・フェスタ」が、小樽港第3号ふ頭基部で開かれた。
同クルーズの魅力を周知し、歓迎ムードを高め、さらに客船誘致に繋げようと、小樽や後志の物産販売、生バンドやダンスのステージ、小樽あんかけ焼きそばやスープカレーの飲食コーナー、小樽商科大学の学生によるバルーンアートなどの体験コーナー、手作り雑貨等のフリーマーケットなどが出店し、賑わった。
豪華客船にっぽん丸は、11:15 、ゆっくりと小樽港に接岸。小樽小僧会と翔楽舞によるヨサコイ演舞を披露し、ミス小樽の菅真奈美さんやペン太、タルピー、商大くん、ソーラン武士のゆるキャラらが出迎え、歓迎ムードを高めた。
その後、ステージでは、生バンドの演奏が始まり、販売ブースにも、大勢の人が行き来し賑わった。
余市紅志高校では、昨年に引き続き参加し、2・3年の7名の学生と教職員が店頭に立ち、学生が収穫した野菜やフルーツジャム、手作りのシフォンケーキを販売。収穫した5kgのプルーンが用意され、先着20名に無料でジャム作り体験会が行われた。
市民グールプによる山菜ごはん・けんちん汁などの店も並んだ。手作り雑貨市では、市内や札幌からの個性溢れる作家が16店集まり、アクセサリーや革製品などを販売。
小樽切り絵ハガキも、8枚入り500円を100セット用意して販売。売上の一部を、OTARUワールドフレンズへ寄付している。会場は、お目当ての品を探しに雑貨ファンが集まり賑わった。特設ステージや販売ブースは18:00まで続いた。
にっぽん丸(22,472t・全長166.6m・全幅24.0m・喫水6.5m、202室・524名)は、商船三井客船株式会社(小林求代表取締役社長・本社東京)所有の客船で、北海道の豊かな自然と食を楽しむ小樽発着3泊4日の「飛んでクルーズ北海道」が、今年10周年を迎えた。昨年までの9年間で33回運航し、乗船客は、約1万2千人にのぼる。
2008(平成20)年には、日本外航客船協会主催「クルーズ・オブ・ザ・イヤー」第1回グランプリを受賞し、同年、すべてのクルーズが満室となり、初乗船者が74%を占め、新たなマーケット開拓と地域活性化に貢献し、人気のクルーズとなった。
船内は、1階から7階と8階が屋上となり、同クルーズに合わせ、富良野・余市・小樽などの道産ワイン18種類を提供。札幌清田区の「ドルチェヴィータ」のバームクーヘンも販売し、実演も行われた。また、北海道の銘菓を集結させたコーナーを特設し、同クルーズ限定の特別企画で、乗船客を楽しませていた。
1階から6階までに客室があり、6階には、風呂とバルコニーが付きのグランドスイートの最高級の客室を設け、2階にメインダイニング、6階にオーシャンダイニングがあり、4階のドルフィンホールでは、ショーやコンサートが開かれ、400人が収容可能。
3階のグランドバス、6階のマーメイドシアター、7階には、プールやスパ&サロンなどの充実した施設があり、満足した船旅を楽しめる。
15:15から、ウェルカム・フェスタイベント会場で、森井市長・ミス小樽の菅さん・小林社長・久保滋弘船長が集まり、小樽市から商船三井客船に感謝状を贈呈した。
森井市長は、「10年間の感謝の気持ちを込めて、フェスタや乗船客に記念品を贈呈し、のぼり旗を作成し掲揚した。今一度、同クルーズの魅力を知ってもらい、今後さらなる利用促進と内容の充実発展に結びつくことを心から期待している」と述べた。
小林社長は、「小樽港を第2の母港としてクルーズを開催し、丸10年が過ぎた。15・20・30年と回を重ね、さらに素晴らしい北海道のクルーズを、道民や市民に愛してもらえるクルーズを実施してまいりたい」と挨拶した。
にっぽん丸は、約400人を乗せ、利尻島へ向けて18:30に出港した。次は、9月4日(金)に、初秋のサハリン・利尻クルーズで小樽港に入港する予定。
◎にっぽん丸
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