科学に親しむ「第17回科学の祭典 小樽夏大会」が、8月6日(木)・7日(金)の2日間、10:00から15:30まで、小樽市総合博物館(手宮1・石川直章館長)を会場に、小学生と中学生、保護者約1,900名を対象に開かれている。
科学に関する実験や工作など約30ブースが開かれ、無料で自由に参加でき、各ブースをはしごして楽しむ子ども達で溢れた。
青少年のための科学の祭典小樽大会実行委員会が主催する同大会は、実験や観察・工作を体験し、科学への興味・関心を喚起することを目的として開かれた。また、実演者や実験協力者が、科学教育の成果を持ち寄り、実践交流し、大会で得たものを教育現場へ持ち帰ることもねらいとしている。
同館1階エントランスホールや2階実験室・回廊・研修室・科学展示室を会場に、市内や札幌、岩内などの企業や中学校・大学などの科学部や教員らが、6日(木)に31ブース、7日(金)に30ブースを出展し、実験や指導に追われた。
東海大学科学部は、「電磁石を作ろう」・「にぼしの解剖」・「DNAの抽出」の3つのブースを出展し、学生5人で対応した。
電磁石を作ろうでは、コイルの性質を説明し、コイルを作り、クリップをつけてみたり、スピーカーとコイルを繋げで音を出す実験を行なった。
にぼしの解剖では、国産のマイワシを使用し、エラ・脳・心臓・耳石(魚の頭の骨の中に左右にある)・肝臓などのパーツを見つけ、イワシの絵が書かれた用紙に貼り付けた。
DNAの抽出では、凍らせたブロッコリーの花芽部分をそぎ落とした物を使用して、実験が進められた。担当学生の話す能力も問われ、子ども達の興味を引き出しながら、分かりやすく解説していた。
CISEネット(北海道大学総合博物館)は、博物館・図書館・水族館・動物園などの教育施設が連携し、地域住民に実物の教材を使って科学教育を進めるネットワークで、「トランクキッド」を用いて出張や貸出も行っている。
今回は、北海道の恐竜をテーマに、ティラノザウルスの頭や全身を骨格パズルに見立て、そこから、クマや鹿などの動物との違いを調べたり、トリケラトプスの実物大の骨を紹介していた。
株式会社光合金製作所は、特殊な装置を使い、空気を取り除き、水の真空実験を実施した。ゆっくり均一に冷やすことにより、凍るべき温度になっても凍らない「過冷却」の原理を紹介したり、空気の圧力の変化により、沸点や凝固点が変化する実験をした。
小樽消費者協会は、「ケーブル収納BOX」や「廃油から石鹸づくり」を実施し、石鹸づくりは、各日150個を用意し、会員らは対応に追われていた。
井浦隼汰君(小6)は、「ストローで立体模型を作った。最初は難しかったが、上手くできた。他にも、カラフルいくらやむにゅむにゅ星人を作り楽しかった」と話した。
◎関連記事