市長就任後、ドリームビーチ問題など何かと注目を集めた森井秀明市長の定例記者会見が、5月26日以来2ヶ月ぶり、7月29日(水)11:00から、小樽市役所(花園2)本館2階市長応接室で開かれた。
はじめに、森井市長はJR駅舎のバリアフリー化やドリームビーチついて述べ、市からは、平成27年度の職員採用実施要領についてなど3点が報告され、質疑応答に入った。
冒頭、森井市長は、週末に開かれた第49回おたる潮まつりについて触れ、113万人もの来場者となり、初日の入り込み数が過去最高だったことや、小樽がらす市も賑わい、風鈴トンネルのライトアップも好評で、小樽の夏の風物詩となったと述べた。
公約にも掲げた、JR駅舎(銭函・南小樽・小樽駅)のバリアフリー化については、「6月にJR北海道の島田修社長に会い、銭函駅などのバリアフリー化について協力を確認。「1、2ヶ月間のうちに、小樽市が主体となり、国の基準となる北海道運輸局・JR北海道・小樽市の協議会の設立を目指し準備中で、市民の長年の希望のバリアフリー化に向けて、協力を得ながら着実に進めたい」とした。
また、同じく公約に掲げた、一流の指導者や選手とふれあう機会を持ち、子ども達にやる気や憧れを抱かせる環境を整えていきたいと述べたが、5月には市内小学生376名が参加するかけっこ教室や、6月には現役プロバスケットボール選手12名が参加するバスケットクリニックが開催され、小学生から高校生まで226名が参加した。
さらに、トップリーガーによる、ラグビークリニックが開かれ、100名の子どもが参加し、市外から2つの高校のラグビー部が小樽で合宿した。子ども達の影響力を高く評価している。
保健所では、9月13日(日)にリレハンメル五輪ノルディック複合団体の金メダリスト・阿部雅司さんを向え、ウォーキングのイベントを予定している。
住み良い、人に優しいまちづくりの実現に向けて、4月から「市長へのメッセージ」として、まちづくりアイディアや市政に関する疑問や要望を募集したところ、「昨日まで、公園の雑草やトイレの改善等の130通の手紙があった。回答が必要なものについては随時発送している。意見や要望については、匿名でHPで紹介し、市民にも見てもらいたい」とした。
ドリームビーチについては、7月4日(土)に水難防止態勢などが取られていないことを記した注意看板を設置し、駐車場への侵入を禁止する柵とチェーンを16日(木)に設置。18日(土)からは、市・道・警察等の合同パトロールを実施。海上保安部では、パトロールステーションを設置するなど、事故を未然に防ぐよう実施している。
違法建築物では、「現在37棟のうち9棟が撤去。組合に対して是正措置をしてきたが、建物の所有者ごと個別に話をし、撤去されない場合は、来年度以降、仮設建築物の許可をしない方向で、速やかな撤去を指導していきたい」とした。
小樽市からは、平成27年度職員採用試験について、事務をはじめ9つの職種で採用を実施。8月3日から受付を開始する。職員の市内居住について要望し、採用時までに、小樽市内に居住が可能な方を受験資格とした。 詳しくは、平成27年度小樽市職員採用試験実施要項
市内で新たに創業する人を対象に創業費用の一部を補助する小樽市創業支援事業を、8月から平成28年2月29日まで実施する。事務所棟家賃や内外装工事費の補助や利子補給の3つとなる。
すでに使用開始となったプレミアム商品券の2次販売について、8月8日(土)から13日(木)まで、約33,000冊を小樽信用金庫(本店)で販売する。無くなり次第終了。
質疑応答では、ドリームビーチについて質問が相次ぎ、市長は、「仮設建築物の除却について、今までの組合の代表者とのやり取りを、建物の所有者と個々に対応するようにし、完全除却に向けてしっかり取り組みたい」とした。
サンセットビーチでも現在61棟が違法状態となり、ドリームビーチと同じく仮設建築物を撤去するよう、7月8日に是正指導通知書を送付するなど指導している。小樽市と警察署と合同パトロールを現地で実施。建物の所有者11件、58棟分対応し、未送付の3棟分についても対応するよう取り組んでいる。
また、8月2日(日)10:00から1時間ほど、経済常任委員会メンバーと船に乗り、銭函海水浴場からドリームビーチ、石狩浜まで、有効な活用策を検討するための視察を予定していることを発表した。
再三質問されている除雪問題や、副市長人事については、「第3回定例会までには、提出できるよう検討している最中で、除排雪については、現行で15cm対応の路線を10cmにできるようにと検討中で、それに伴う路線状況と機械オペレーターの確保も含めた作業の真っ最中。第3回定例会に間に合うようにしたい。間に合うかどうかは今日のところは答えられない」とした。
次回は、8月31日(月)を予定している。