海の月間関連事業の一環として、海に親しむ「マリン・フェスタ in 小樽」が、海の日の前日の7月19日(日)に、市内築港周辺の5つの会場で、多彩なイベントが開かれ、多くの家族連れなどが繰り出した。
第1会場の築港臨海公園では、小樽築港ベイエリア委員会が中心となり、第8回ボート天国市民舟遊びを連休の3日間に開催。
ボート・カヌー・ヨットなどに乗船でき、開始から長蛇の列で、スタッフは対応に追われていた。初日の18日は、雨天で71名と少なかったが、19日は約300人を見込んでいた。
風の力だけで動くディンギーヨットは、ハンドル式の操縦で、子どもが1人でも乗船可能。他の船と接触してしまうパプニングに見舞われながら、心地良い潮風に吹かれ、夏を満喫していた。
浦臼を拠点に活動するマリスクラブ北海道(管根等代表)では、5馬力と6馬力の船外機搭載ゴム製ボート5艇を使用して体験会を開催。インストラクターを含むスタッフ15名が対応に追われた。昨年は680名が乗船体験した人気のボートで、インストラクターと一緒に乗船し、自分でハンドル操縦し、スピード感を楽しんだ。
管根代表は、「インストラクターと一緒に乗船して、ゴーカート感覚で操舵できる。ぜひ多くの方に楽しんでもらいたい」と話した。札幌から訪れた小学3年男子は、「ボートを運転することができ、指導説明が分かりやすかった。海の上は、潮の香りがして良かった」と満足した様子だった。
第2会場の小樽港マリーナでは、会場と陸上から多彩な催しが開かれた。クルーザーをバックに、浅草橋オールディーズ出演者が掛け持ちで出演し、生バンドの演奏を響かせた。フリーマーケットやビアガーデンなど、屋台が並び、多くの人々で賑わった。
「海の日」の20周年を記念して、北海道初企画となる、本場のボートレースで使用するボートを展示し、旭川出身のボートレーサー三浦裕貴選手によるデモ航走とトークショーが行われた。
海上では、マリンウェーブ小樽所有のクルーザーやボート・ヨットの乗船体験を実施し、北海道開発局港湾業務艇「ひまわり」は、定員20名で5便運航し、30分ほどの乗船を楽しんだ。
毎年人気の小樽水産高校の缶詰販売は、マグロ・イカ・さんま・さば、ほたてのマヨネーズなど10種類約900個を10:00から販売し、50分ほどで完売続出。11:20には、全ての種類が売り切れ、店終いした。次回の販売は、9月12日(土)・13日(日)のウイングベイで開かれる後志収穫祭で、各日約2,000個を販売する予定。
また、小樽海上技術学校では、学生20名がボランティアで参加。キットを使いノット・ボートを作成するコーナーで、学生が一緒にロープワークを指導した。50セットを用意。創立75周年を記念したマグカップと国際信号旗(海上において船舶間での通信に利用される世界共通の旗)が書かれた額を、50セット限定300円で販売した。
小樽市消防本部による住宅用火災警報器の設置の普及や心肺蘇生法の講習会、この時期に多い熱射病の注意を呼びかけるチラシ等を配布した。
小樽築港ベイエリア委員会では、20日(月・祝)も乗船体験を開催し、今年は、7月27日(月)~8月22日(土)まで、ボート天国夏休みロングランの開催を予定している。(8/12・14休)
このイベントは、20以上もの関係団体が協力し、市民が海に親しみ、海事思想の普及促進を図るとともに、マリンスポーツの拡大に寄与することを目的として、2003(平成15)年から今年で13回目となった。
◎小樽築港ベイエリア委員会
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