小樽市立稲穂小学校(富岡1・寺澤真校長)の校舎前にある花壇には、今年も色とりどりの花々が咲き、児童をはじめ、近隣住民や通行人などの目を楽しませている。
その一方、せっかく植えて咲いた花を、根こそぎ抜き取って持ち帰る不道徳な者の仕業に、関係者は困惑している。
同校の花壇は、校舎前の歩道に隣接し、毎年四季折々の花々が咲き誇り、癒される住民が多く、評判の花壇。同校PTA研修部(兪福美部長)27名が中心となり、4月中旬から花壇作りを開始し、当番制で水やりなどの世話をしてきた。
今年度は、兪部長の花壇への熱意に賛同した宮の森花工房のルミ高橋さんから、プロのアドバイスを受け、ボランティアで協力を得ることとなった。より一層魅力的な花壇作りを、一致団結して取り組んでいる。小樽市が主催する花いっぱいコンクールに、今年度も参加を予定していて、昨年度は優秀賞、一昨年度は最優秀賞を受賞し、頑張った成果が認められ励みとなっている。
異変に気づいたのは、4月の土起こし後に、土がなくなっていることから始まり、今までにも度々、花が根こそぎ無くなっていた。植えて成長を楽しみしているせっかくの花が、咲く直前に根こそぎ持ち帰られ、花壇は穴が開いた状態になってしまった。
担当の研修部員によると、6月25日(木)にも花壇に穴を見つけ、28日の日曜日にも荒らされてしまい、この心無い行動にショックを受けている。
以前の活動の記録にも、花が持ち帰られたことがあり、花壇には、「お花をつれていかないで」と書かれた看板を設置している。
<写真提供:稲穂小研修部>
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兪部長は、「これから、ダリアやカサブランカが見頃を迎え、花々を楽しみにしている人も多く、お礼の声をかけてくれる人もいて、癒しの場所となっている。年々成長し、育っている様子が分かり、楽しみにしている。せっかくの植えた花を持ち帰ることはしないで頂たい。この場所で、花々を楽しんでもらいたい」と話していた。
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