小樽市立朝里小学校(新光2・早川紀美校長)では、6月16日(火)、同校3階・視聴覚教室で、6年生89名を対象に、「和食のひみつと食文化」について、小樽の鮨と季節料理の「に志づ可」(高島4)の3代目・西塚周平氏が講師を務め、特別授業が行われた。
同校6年生は、総合的な学習の時間を利用して「世界とつながる町をつくろう!」をメインテーマとする地域社会に参画し貢献する教育活動を計画。その一環で、1学期は「提案 坂の町小樽の和食を世界へ」を切り口に、日本の食の文化(和食)を学び、和食の特徴を活かした地元産の食材を使ったレシピを考案し調理して、HPで紹介する計画を立てている。
後志産の農水産物を知らせ消費し活用し、雇用や生産人口の拡大に繋げることを目指す、「知産志食しりべし」キャンペーンを展開する小樽商工会議所の同実行委員会が全面協力している。
6月3日(水)に第1回目、「食の宝庫しりべしの魅力と知産志食しりべし」をテーマに、NPO法人ワインクラスター北海道・阿部眞久氏が講師を務め、小樽や後志の豊かな食材について学んだ。
第2回目の16日(火)、2時間目の9:30から、6年1組29名は、西塚氏から和食について学んだ。西塚氏は、日本料理コンペティション全国大会で優勝経験を持つ和食のプロ。和食の特徴や旬について分かりやすく説明した。
和食の基本となる「出汁」を実際に試食した。ここでは、マグロ節を使用したものが配られた。旬のアスパラも味わい、出汁を使った思いつく料理を児童に質問。そばやうどん、味噌汁や鍋などと活発に発言していた。
また、和食の献立を考える時に重要とされる五味(酸味・苦味・甘味・辛味・塩味)、五色(白、黒、黄、赤、青)、五法(生『切る』・煮る・焼く・蒸す・揚げる)についても説明した。
秋以外に漁れる鮭「時しらず」とはどんな魚なのかを説明後、プロが三枚おろしを披露し、児童らは、興味深くその様子を見つめていた。
西塚氏は、「食材は、全部使える所まで大事に料理し、ありがとうの気持ちを込めて食べてもらいたい」と話し、講義は終了。
早川校長は、「日本の食文化の豊かさや和食の特徴などを学び、世界へ目を向けてもらいたい。6年生だからこそ挑戦でき、一流の方からの指導を受け、本物の勉強となる」と話した。安倍流星君は、「和食には大切なことが沢山あると分かった」と話した。
本日の授業を活かし、和食の基本の出汁を使い、献立を考える時は、五味・五色・五法を活用し、和食のレシピを考えるプログラムへ進む予定。
◎小樽市商工会議所「知産志食しりべし」キャンペーン実行委員会
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