振り込め詐欺防止 警察と財務局で協定締結


 犯罪や事故のない安心して暮らせる地域社会の実現を目指し、北海道警察札幌方面小樽警察署と財務省北海道財務局小樽出張所は、振り込め詐欺をはじめとする特殊詐欺犯罪の被害の発生防止等に向けて、相互の連携協力体制の強化を目的に、協定を締結することとした。
police-zaimu1.jpg その締結式が、5月29日(金)11:00から小樽警察署(富岡1)3階大会議室で開かれ、小樽警察署・升田和宏署長と財務省小樽出張所・岡田一則所長が出席し、協定書を交わした。
 本年4月末まで、道内における振込詐欺をはじめとする特殊詐欺の被害件数は118件で、被害総額は、約5億3,900万円に上り、過去最悪の被害額を記録した前年同期比で62件・約2億4,600万円より大幅に増加。
 小樽市の被害状況においても、被害件数4件で被害総額は978万2,796円と、前年を大きく上回るペースで被害が発生している。
police-zaimu2.jpg そこで、小樽警察署から、銀行及び信用金庫などの金融機関を検査・監督する立場にある同小樽出張所に対して連携協力を求め、協定を締結するに至った。
 協定を締結したことにより、双方の特殊詐欺犯罪に関する情報を提供し、意見を交換。金融機関利用者に特殊詐欺犯罪の被害防止に係る講演などの広報啓発活動を実施し、特殊詐欺に巻き込まれないための環境を整備するなど、広く金融犯罪被害の防止や金融機関利用者の保護を図る。
 小樽出張所・岡田所長は、「金融機関のほか関係先との連携にも努め、特殊詐欺等金融犯罪発生防止への態勢を強化し、小樽市民が日々安心して暮らせる環境を提供できればと思う」と述べた。(写真提供:北海道財務局小樽出張所)