伝統文化を楽しむ「和を遊ぶ」が、5月24日(日)11:00から、小樽市民会館(花園2)で開かれた。
ステージでは、雅楽・落語・三曲・詩吟・いけばな・日本舞踊が披露され、市民ら820名が優雅なひとときを過ごした。花展・茶席も開かれ、短歌や俳句の作品を展示し、和装小物や弁当・団子などの販売もあった。
小樽伝統文化の会(藤間扇玉会長)と市民会館(月居卓司館長)が主催し、今年で7回目を迎えた。小樽にいきる伝統文化を堪能し、和の素晴らしさや心地よさを味わえる「和を遊ぶ」は、毎回、大勢の人々に支持され、心待ちにしているファンも多い。
会場には、茶道裏千家淡交会小樽支部による茶席を設け、華道家元池坊小樽支部の花展「広げよう 花の輪」で、約70点の作品が展示され、華やかな雰囲気に包まれていた。
池坊は、550年以上の伝統を誇り、伝統を守る花や現代的な花・自由な花と、多種多様な花々を生けている。同小樽支部蔦原量子支部長は、「花展では、日頃のお稽古の成果を発表している。会員は、花展を目指し、日々研鑽を積んでいる。作品を皆さんに見ていただくことはとても励みになる」と話した。
12:30から、日本詩吟学院小樽しりべし岳風会や小樽三曲会、日本舞踊藤間流扇玉会や、住吉神社雅楽部、落語・竜乃家明朝氏による舞台上演が行われ、観客から大きな拍手が沸き起こった。
今回初のステージ、小樽の教育界(上林猛教育長)・寿司業界(中村全博政寿司代表取締役)・報道機関(福本研吾北海道新聞小樽支社営業部販売課長)・花園繁華街(太田善之バーモダンタイムスオーナー)の4名の殿方による日本舞踊が披露された。3月上旬から週2回の稽古をかさね、舞踊「長唄 春の寿」を披露し、観客を楽しませた。
トリは、企画作品『組曲「雪月花」』を、三曲・詩吟・日本舞踊の共演で披露した。編曲を小樽三曲会、吟譜・節調を日本詩吟学院小樽しりべし岳風会、振り付け・演出を藤間扇玉氏、構成・脚本を藤間扇久華氏が担当し、日本の伝統文化が詰まった華やかなステージとなり、大きな拍手が続いた。
出演者全員がステージに上がり、藤間扇玉氏は、「皆さんともに一堂に、昔を懐かしみ、和の雰囲気の中で、1日楽しく遊んでいただくことがこの会の望み。この楽しく遊べる会が、年を重ねることができるよう、心から念じている。私達一同は、日本の心、日本の伝統文化をしっかりと守り、のちの人々へ伝えるべく、また、今日から精進してまいります」と挨拶し、観客と一緒に手締めを行い、終演となった。
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