絵画と舞踊の"運河との対話" 美術館の特別展


 市立小樽美術館(色内1)で開催中の特別展「小樽運河・いまむかし」の関連事業第2弾として、5月9日(土)14:00から、同館2階特別展会場で、故藤森茂男氏の長女で舞踊家の藤間扇久華(藤森五月)さんが、展示絵画を背景に、クラッシク音楽に合わせ創作舞踊を上演する「運河との対話」が開かれた。
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 予定していた人数を超える120名が来場し、絵画と舞踊の珍しい共演に、観客は感動の渦に包まれた。
 同特別展は、運河保存運動の父と言われる藤森茂男氏の作品と、小樽にゆかりのある24名の作家が運河を題材に描いた60点を3部構成で紹介。同館1階の中村善策記念ホールと2階の企画展示室の2つを会場にして、運河の過去から現在までを網羅した特別展示となり、多くの来場者が訪れている。
 来場者の期待が高まる中、扇久華さんによるナレーションが会場に響いた。小樽運河の歴史や、踊りのあらすじを物語風に創作したものを吹き込み、作家や来場者に語りかけるように広がった。その後、舞踊がスタートした。
ungatomai2.jpg 父をはじめ、運河に関わるすべての人々の想いを踊りで表現しようと、心を込めた舞いが続き、次第に、絵画と舞踊が融合した。来場者は、舞踊の奥深さに沈黙し、終演時には、拍手喝采となり、感動の渦に包まれた。
 市内50代男性は、「五月さんのシナリオも父への想いが良く表現されていたと思う。朗読や音楽との取り組みは素晴らしい。海外ではよくあるが、いろいろな方面の方々が見る機会となり、地元の人が、足を運ぶきっかけとなればよい」と話した。
 小樽運河・いまむかし 4月25日(土)〜7月5日(日) 市立小樽美術館(色内1)
 関連事業
 ●札幌コダーイ合唱団ミュージアムコンサート「はるかな国と時代へ旅する」
  6月13日(土)14:00〜15:30 同館2階展示室 問合せ:市立小樽美術館(0134-34-0035)
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