平成27年春の火災予防運動(4月20日~30日)に合わせ、小樽市消防本部は、4月21日(火)11:30から、ホテルノイシュロス小樽(祝津3)で消防訓練を行った。
春の火災予防運動に関連した訓練場所は、平成24年は朝里クラッセホテル、平成25年はいなきたビル、平成26年は小樽市道営住宅築港団地で、今年の同ホテルでの訓練は平成19年にも実施している。
後志管内の消防団30名が見学に訪れる中、消防署員36名、6・9・10分団の消防団員7名、同ホテルの自衛消防隊5名の総勢48名が参加した。出動車両は、指揮車1台・はしご車2台・救助工作車1台・タンク車4台(内化学車2台)・救急車1台の9台が集結する大掛かりな訓練となった。
訓練は、11:30頃、同ホテル1階の厨房から出火、ホテル自衛消防隊による避難誘導および初期消火を実施。ホテル館内で3名が避難できていないとの情報を受け、さらに火勢は拡大し上階へ延焼したと想定して行われた。
同ホテルの自衛消防隊の誘導により、ホテル従業員らは避難。自衛消防隊の消火器による訓練も行われた。その後、サイレンを鳴らし、大型のはしご車を含む消防車両が現場に到着。緊張感が漂う中、2階テラスの2名と屋上にいる1名の要救助者を、2台のはしご車でそれぞれ救助した。テラスにいる1名は、救助工作車のクレーンで救出した。
今年3月に寄贈があった、手宮出張所配置の緊急消防援助隊の車両として登録された高規格救急自動車が出動し、救助者を搬送した。各隊8ヶ所より一斉に放水を実施し、訓練は無事終了。
庄司孝行・小樽市消防署長は、「火災が起きた場合は、いち早く活動し、けが人を1人でも出さないようにしたい。今日の訓練は、全体的に見て、きびきびしていて良かった。もっと訓練を重ね、実際に火災が起きた時に対処できるよう努めたい」と話した。
なお、春の火災予防運動に関連して、4月25日(土)13:30から、ウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ハイタッチコートで、住宅防火機器展示会を実施する予定。
◎小樽市消防本部HP
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