十人十色の画風! 白水会水彩画展


 第4回白水会水彩画展が、4月15日(水)から19日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリーで開かれ、38点の水彩画がずらりと展示され、来場者の目を楽しませている。
 遠くは帯広、札幌・小樽在住の60〜80歳代の女性ばかり13名が、作品展を目標に描き上げた新作を、ほぼ1人3点ずつ出展し、20〜50号の大きなサイズの水彩画が並んだ。
hakusuikai1.jpg 彩の会と白水会の合同展として、24年間続けてきたが、4年前に解散し、白水会水彩画展として新たにスタートし、今年で4回目の絵画展となった。
 以前は、小樽在住の水彩画家・白江正夫氏(2014年12月死去)が講師を務め、白い画用紙の白と水彩画の水、教室も水曜日開催ということで、「白水会」と命名した。
 白江氏は、水彩画のみずみずしさを残しつつ、ぐいぐいと力強い筆致の風景画を得意としていたが、会員ひとりひとりの個性を尊重して指導していたこともあり、それぞれの個性が生き生きと絵に反映した作品展となっている。
 現在も月2回、生涯学習プラザに集まり、会員が順番に当番として画題を用意する。それぞれに描きたいものが違い楽しい反面、プレッシャーを感じながら、会員同士和気あいあいとした時間を過ごしている。教室で基礎を学び、各自が題材を決めて、出展する作品を描き上げている。会場で会員同士で作品を鑑賞できるのも楽しみのひとつだという。
hakusuikai2.jpg 同会に入会し13年目となる長島襟子さんは、基礎的なものを学び、7年前から心象画を描いている。今回は、白江先生を想い描いた「指揮者」を出展。その絵には、指揮者を白江先生に例え、指揮棒を絵筆にし描いた。階段と誰もかけていない椅子は、休むことなく、階段を上りつめ、絵を上達させたい思いが込められた作品。
 娘にプレゼントした「未来へ」は、東京での造形美術展を見てインスピレーションが沸いた作品。宙から鏡が吊るされ、揺れ動くが苦難があっても倒れることはなく、画用紙のままの白い部分は、これから色をつけてもらいたいとの思いが込められている。
 創立会員の亀田アヤ子さんは、紫陽花やバラなど花をモチーフにした作品。谷内麗子さんは、春を待つ十勝の風景やエメラルドグリーンの然別湖、絵の具を凍らせて描く特殊な技法を用いた作品など、十人十色の作品展に、大勢の来場者が訪れていた。
 長島さんは、「日々努力している会員の作品展を、ぜひご覧いただきたい」とPRした。
 第4回白水会水彩画展 4月15日(水)〜19日(日)10:00〜17:00(最終日16:30)
 市立小樽美術館(色内1)1階市民ギャラリー 入場無料
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