小樽~札幌を結ぶ陸の大動脈のJR函館線が、3月10日(火)に発生したJR朝里~銭函区間の土砂崩れにより線路が埋まったことで、11日(水)は、終日、小樽~札幌間の上下線が運転休止となり、朝夕の通勤・通学客や観光客にまで、大きな影響を与えた。
土砂崩れは、朝里駅から1.6km地点の海沿いの崖地で、10日11:05と19:40頃の2回にわたり発生。2回目には、土砂の撤去作業中だった作業員が巻き込まれ、2人が軽傷を負い、重機が横倒しになった。
<写真提供:JR北海道>
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JR北海道の現場写真によると、線路脇の石積みの崖の上が大きく崩落し、上下線の線路を塞いでいる。海と崖に挟まれた狭い2車線の線路は、土砂で埋まっており、復旧作業には時間がかかるとみられる。
JR北海道は、3月11日20:06、「低気圧による列車への影響について」を発表。
「昨日(3/10)からの低気圧の影響により、以下の区間で列車の運転を見合わせています。函館線では朝里~銭函間に土砂が流入し、土砂の撤去作業および設備の復旧作業に時間を要します。同区間については、3月14日からの運転再開を目指しています」とし、「函館線・小樽~手稲間:終日運転見合わせ」とした。
また、3月11日20:39現在では、「明日(3/12)は以下の区間で列車の運転を見合わせています。函館線では朝里~銭函間に土砂が流入し、土砂の撤去作業および設備の復旧作業に時間を要します。同区間については、3月14日からの運転再開を目指しています」とし、「函館線・小樽~ほしみ間:終日運転見合わせ。函館線・ほしみ~札幌間:多くの列車に運休が発生します。札幌圏のその他列車(江別方面、千歳・苫小牧方面)にも、運休が発生します」と発表。
これにより、小樽~札幌間の鉄道利用での移動は、10日(火)から14日(土)までの4日間は不可能となり、札幌方面への移動は、バス路線のみの異常事態となった。
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