小樽建設事業協会青年部(花園4・黒坂典弘会長)は、除雪困難な高齢者宅の除雪ボランティアを、2月26日(木)13:40から実施した。小樽市社会福祉協議会から指定された市内若竹町や潮見台の5ヶ所を、同部の19名が手分けして行なった。
市内18社の建設・土木業者が集まる同会の年中行事である地域貢献活動のひとつとして、今年で5年目の取り組みとなる除雪ボランティアのほか、6月には小樽築港臨海公園ベンチのペンキ塗り、8月には道路のカーブミラーの清掃ボランティアを実施するなど、積極的に活動している。
26日(木)は、穏やかな晴天となり、気温もプラス2~3℃と高めに経過。現在の小樽の積雪は104cmで、昨年11月から現在までの降雪量は505cm。雪が多い印象を受けるが、平年値は531cmで平年比95%。
仕事を返上して参加した会員は、市の委託や一般家庭の除雪を仕事としている者も多く、除雪のプロとして大きな力を発揮。気温が高いため、屋根からの落雪に注意しながら、自前のスコップとスノーダンプを持ち寄り、除雪に汗を流した。参加した男性は、「今年は、屋根に積もった雪が溶けて氷になり、それが落ちて積もり、雪が固くて除雪するのが大変だった」と話した。
若竹町の84歳の女性の家では、家の回りは雪深く、埋もれたベランダと玄関から道路までの除雪を3人で行い、みるみるうちに、雪が取り除かれた。
綺麗になった様子を見た住民は、「歩きやすくなった。ベランダも雪でガラスが割れると大変。きちんとしてもらって良かった。すごい力で除雪してくれた」と感謝していた。
早めに除雪が終わったメンバーは、潮見台の除雪場所へ応援に集まった。ここは、降り積もった雪や屋根から落ちた雪で、生活道路が1.5m以上埋もれたままの状態だったが、予定時間より早めにすべての作業が終了した。
黒坂青年部長は、「雪で困っている高齢者の方々のために、普段除雪している業者が集まり、ボランティアに参加している。市内の仕事をしているので、市民への恩返しの気持ちを込めて行っている。今後も続けていきたい」と話した。
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