交流人口の拡大を図る、日本スポーツ雪かき連盟公認の「国際スポーツ雪かき選手権」が、2月21日(土)、春を思わせる青空のもと、小樽港第3号埠頭多目的広場で開かれ、地元企業をはじめ、札幌・余市・八王子・フランス・アメリカなど、23チーム(114名)が参加し、小樽の豪雪に親しみ、競技を楽しんだ。
昨年初開催し今回2回目となる同選手権は、スポーツの力で高齢化に伴う除雪問題を解決し、地域の活力再興と交流促進を実現しようと、小樽商工会議所青年部で構成する同実行委員会(佐藤慶一委員長)が主催。
参加者は、9:00に集合し、高齢者や住民だけでは雪かきが間に合わない地域を、ボランティア雪かきを行った。
会場では、10:00から子ども達も楽しめるように、雪のすべり台とかまくらの「ちびっこ雪あそび広場」を設けた。また、小樽ビールやお手製おでん、小樽浜鍋の大奥・肉まんの運河屋・海鮮焼きの小町海鮮などの露店が登場し、会場に訪れた人々の胃袋を満たした。
13:00から雪かき選手権が行われ、国際色豊かなメンバーや北海道日本ハムファイターズチーム、会社の作業服、袢纏、中には金色のコスチュームや被り物など、ひと際目立とうとアピール。個性溢れる選手陣が揃った。
開会式で、中松義治市長は、「雪国に住んでいる者にとって雪は厄介なもの。スポーツに転嫁する発想は素晴らしい。頑張ってもらいたい」と激励し、日本スポーツ雪かき連盟・松代弘之代表理事が、ルールを説明した。
1チーム4名で、スコップ2本・スノーカート2台を使って、雪の塊を10m離れた陣地に運び終わるまでのタイムを競う。スコップやスノーカートに足をかけないことや、陣地に向かって雪を投げないなどのルールを定め、こぼした雪もすべて運び終わるまでのタイムを競うもので、制限時間は15分とした。早かったチーム順にポイントが与えられる。次の競技の「スノーマンコンテスト」の得点を合わせて順位を決定する。
5つのブロックに分かれて競技が進められ、家族や同僚、知人らが応援に駆けつけ、歓声が飛び交った。選手は、雪を崩す人や運ぶ人に手分けし、真剣に競技に参加していた。中には、ゴールを決めた途端、精根尽きて倒れこむ参加者も多く、会場を沸かせ、大いに盛り上がった。
チーム名を魚の名前の「MOORISH」(モーリッシュ)と名づけた、小樽商科大学ボランティア・アウトドアサークルは、1〜3年生の4名で初参加したが、ブロックでは予想外の最下位となり、選手は雪山に倒れ込んだ。
代表の栗山即示君(2年)は、「若い力で勝てると思ったが、おじさん達の技術が上だった。次のスノーマンコンテストで逆転優勝を狙いたい」と話した。
結果は、優勝・共和製紙(小樽)、準優勝・余市FB友の会(余市)、3位・雪部 雪カキラー(札幌)となった。全競技終了後、小樽ビール(小樽倉庫NO.1)で表彰式を含めた懇親会が開かれ、参加者は、交流を深めた。
◎国際スポーツ雪かき選手権HP
◎関連記事1 ◎関連記事2