春告魚とも言われるニシン(鰊)の”群来”が、1月27日(火)早朝、小樽市の塩谷海岸で、今年初めて確認された。
小樽漁業協同組合によると、「今朝、当組合員の漁業者から連絡があり、職員と市役所職員とで、8:30頃に、塩谷の桃内海岸に確認に行ったところ、桃岩付近の海面が乳白色に変化して、帯状に広がっていることが確認された。これは、今年初めてのこと」とのこと。
ここ数年、小樽の海岸では、”群来”が見られるようになり、鰊の漁獲量もあり、市場では、刺身や焼き魚として売られるようになっており、市民は、群来のニュースとともに、春遠からずと感じる。
かっての小樽は、鰊の漁獲高で経済を繁栄させていたが、昭和29年から群来がなくなり、この現象は伝説となっていた。しかし、近年になり、稚魚の放流事業などの成果で、再び、伝説の群来が、ここ5~6年で見られるようになった。勿論、往年の盛況には及ばないもの、毎年、家庭で鰊の味を楽しめるようになってきている。(写真提供:小樽市役所)
群来:産卵期を迎えた鰊が大群で浅瀬に押し寄せ、産卵により海が乳白色に染まること。
◎小樽市役所〜ニシンの群来が来た!