朝里小6年 支援物品をワールドフレンズへ寄贈


 小樽市立朝里小学校(新光2・早川紀美校長)6年生は、フィリピンのミンダナオ島の子ども達が必要としてる歯ブラシやファイルなどの支援物品を、国際交流・支援ボランティア団体NPO法人「OTARUワールドフレンズ」を通じて寄贈した。
 その物品の引渡し式が、12月10日(水)14:00から、同校視聴覚室で行われ、6年生94名が集まる中、同団体高島幸枝事務局長ら5名が出席し、支援物品が引き渡された。
Mindanaoshien1.jpg 同校では、昨年度から総合的な学習の時間を活用し、海外支援の方法や世界の事情について学び、発展途上国へ支援物品を集め寄贈する運動に取り組んでいる。
 昨年は運動靴約170足を寄贈し、今年1月にフィリピン台風で被災したレイテ島に施設を通じて配布。その様子が写真で報告されている。今年度は、何を必要としているか、フィリピンミンダナオ島の子ども図書館主催者(日本人)に尋ね、必要としている物品を集めてもらった。
 子ども達は、前年度の先輩の行った活動を発展させ、支援物品を集めるポスターや活動を知らせるプリントを制作。校内に掲示したり、全校児童に配布した。10月末から11月末の1ヶ月間で物品を集めた。開始から2週間後には、中間報告を行うなど、集まった物品の状況を知らせた。
 保護者や職員なども協力し、シーツ6枚・タオル119枚・サンダル30足・下着16枚・Tシャツ41枚・くつ下64足・歯ブラシ169本・鉛筆501本・ファイル512枚もの支援物品が集まった。希望にはなかったが、鉛筆がいるのなら消しゴムも必要だろうと、子ども達の機転で消しゴムも集まった。
 引渡し式では、集計した支援物品を発表し、6年生の代表者が、高島氏に目録を手渡した。
Mindanaoshien2.jpg 代表して和田侑里さん(12)は、「みんなに協力を求めるのは大変だったが、支援活動をしたことにより、集まった時の嬉しさを知った。呼びかけることから活動を行い、次の日には、沢山の支援物品が集まった。朝、玄関で呼びかけを行った。初日は、ひとつも集まらなかったが、2日目は、ファイルが沢山集まった。今回の支援活動で、ミンダナオ島の他にも支援を必要とする国があることが分かった。次回、活動をする時には、経験を活かしてまた協力したいと思う。支援物品が、ミンダナオ島の子ども達に届くことを楽しみにしている」と話した。
 高島氏は、「こんなに沢山の支援物品をありがとう。支援物品を集めるのは大変だったが、集め終わった時に嬉しさを感じたと聞き、涙がでるほど嬉しい。集まるだろうか、ミンダナオの思いが伝わるか、とても心配していたが、これだけの品物を見てびっくりした。早くて今月、遅くても1月の中旬には、綺麗に畳んでミンダナオ島へ向けて送る。到着には2ヶ月かかる。みんなが卒業するまでに、ミンダナオ島に届いたことを知らせたい。楽しみにしてもらいたい」と話した。
 早川校長は、「子ども達の身近なものが役に立ち良かった。物を大切にすることにも繋がればと思う」と話した。
 同団体は、2006年からフィリピン・ミンダナオなどの発展途上国の子ども達に、運動靴の寄贈を行い、現在までに、約3,300足の運動靴支援を行っている。今年は、3月に574足、6月に92足をミンダナオに贈り、現地からは、運動靴を受け取った子ども達の喜ぶ様子を捉えた写真が送られている。また、フリーマーケットや切り絵のハガキを販売し、支援物品の送料に充てる活動も行っている。
 関連記事