歳末特別警戒! 飲食店へ火の用心


 小樽市消防本部では、年末年始の繁盛期を迎え、人出が増える建物での夜間営業の店舗を中心に「夜間飲食店特別査察」を、12月9日(火)・10日(水)の2日間、18:30から20:30に実施する。
 花園1丁目と3丁目の夜間に営業する飲食店約40棟(100店舗)を対象に、消防本部予防課及び消防署花園出張所査察員のべ37名により実施。
 平成26年度歳末特別警戒(12月10日〜31日)に合わせ、年末は寒さが厳しくなり暖房機器を使用する機会が多く、不注意により火災が発生したり、飲食店や販売店、宿泊施設では多くの人出を迎える時期となり、店舗利用者の火災危険を排除し、防火安全性の向上を図ることを目的に、毎年行われている。
1209fiertraining.jpg 査察では、各飲食店やこれらを営業する建築物の火気取り扱い等の防火管理状況、消火器等の消防用設備等維持管理状況及び灯油等危険物取り扱い状況を検査し、法令違反や火災の危険性が認められる事項について改めるよう指導。
 初日の9日(水)は、18:30から花園1丁目と3丁目の飲食店ビルを、消防本部予防課土田和豊課長をはじめ、消防署花園出張所査察員18名が6班に分かれ行なわれた。
 19:00に、花園1丁目のスナックを査察し、建物の外へ燃えやすいダンボール等を置いていないか、店内では、従業員数や収容人員を確認し、誘導灯や消火器の点検、ガスコンロの近くに可燃物が置かれていないかなどを検査した。また、もしもの火災発生時の避難誘導についても日頃から心掛けるよう指導した。
 小樽市消防本部では、12月10日(水)から31日(水)まで「歳末特別警戒」を実施し、年末年始の人の出入りが増える飲食店関係者に火災予防への更なる徹底を呼びかけ、12月4日の市内老舗旅館での火災発生を受け、宿泊施設にはさらに強化している。
 各町内会や市民防災組織に、歳末特別警戒実施のチラシを配布し、家庭での火の用心を呼びかけ、「火災が1件でも起きないように」と注意喚起を強化している。