第1回デイサービス作品展示会 市立小樽美術館


 小樽市デイサービスセンター連絡協議会(西川浩司会長)は、「第1回デイサービス作品展示会」を、11月13日(木)から16日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民1・2ギャラリーで、各施設の利用者が、日頃丹精込めて取り組んだ力作を初めて発表した。
dayservice1.jpg 市内24のデイサービス施設の利用者が、一生懸命にひと針ひと針丁寧に作った刺し子やパッチワーク、豊かな表現の絵手紙や書道など、アイディア豊富で多彩な作品を各施設ごとに展示し、小樽ソーシャルワーカー連絡協議会が協力した。
 同会は、2007(平成19)年6月に発足し7年目となる。市内には、54ヶ所のデイサービスがあり、同協議会には31事業所が加盟している。
 これまでは、各センターが、独自で作品展示会を開いていたが、24ものデイサービスが一堂に会するのは初めて。会員は発表する機会を目標に、生きがいや楽しみに繋げ、市民にはデイサービスとはどんなところなのか知ってもらい、家族の介護負担の軽減を願う。様々なデイサービスには独自の特徴があり、運動中心や入浴・レクレーション・グルメ思考など、知ってもらう機会になればと開催した。
 期間中、担当者が常駐し、デイサービスを利用するための手続き方法や介護保険についてなどの相談にも応じている。
dayservice3.jpg デイサービス「滝の湯」では、8年ごしに完成した刺し子のタペストリーを中心に、利用者が形を丸く整えた入浴剤や、色とりどりのロウソクを展示。塩谷デイサービス「絆」では、利用者と職員が力を合わせて作った大判の張り絵2枚を展示し、わらじのお守りには、「自由にお持ち帰りください」と添え書きがあった。
 デイサービスセンター「ぽえむの丘」では、紙で作ったバラの花や籐工芸品などを展示。心温まる作品に、来場者は立ち止まって見入っていた。
 職員が付き添う外出レクリエーションの一環で、利用者が会場を訪れ、自分の作品や友達の作品、他の施設の作品を見て楽しんでいた。
 その中に、デイサービスセンター「ラポールなんたる」の菊池和澄さんは、職員の引率で家族と会場に訪れていた。菊池さんは、こよりを使った作品作りを始めて12年で、今回制作した作品2点を出展し、初めて見る作品に来場者の注目を集めていた。
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 菊池さんは、「小樽で作品を発表したのは初めてで、作品づくりは楽しく、やりがいがある」と笑顔で話した。
 西川会長は、「一般の方にも自由に立ち寄って、作品展を見てもらいたい。各施設それぞれに、多彩でアイディアがあり、技術もある。出展した人も様々な作品を見て、来年も続けて、作品を発表する意欲ややりがいに繋げてもらいたい」と話した。
 第1回デイサービス作品展示会 11月13日(木)〜16日(日)10:00〜16:00(最終日12:00)
 市立小樽美術館(色内1)1階多目的・市民1・2ギャラリー 入場無料
 小樽デイサービスセンター連絡協議会HP