小樽市と小樽市文化団体協議会では、小樽市在住の外国人を対象に、10月18日(土)9:30から、小樽市生涯学習プラザ(富岡1)で、日本文化体験会を開催した。外国人22名が参加し、スタッフ約20名が講師や通訳を務めた。
同体験会は、1994(平成6)年度から、日本文化に対する理解を深めてもらうことを目的に、年1度開かれ、今年で21回目を迎えた。
今年度は、華道家元池坊小樽支部・蔦原量子氏による華道・小樽書遊会・木村重夫氏による書道・にじの会・白鳥照子氏によるちぎり絵の体験会が開かれ、中国・フランス・フィンランド・ニュージーランドなど10カ国22名の男女が参加した。中国からは最多の10名が参加し、日本文化に親しんでいた。
書道体験では、講師の説明後、雲・海・顔などの文字を手本を見ながら、緊張した面持ちで、半紙に勢い良く書き、初めてとは思えない力作が次々と出来上がった。
華道体験では、池坊の立花・生花・自由花の3つの花形を説明し、その中の自由花を体験した。3つのパターン(立てる花・横の花・斜めの花)を黒板で紹介し、好みの立て方を選び、ひまわり・かすみそう・青花フジバカマ・ゴットセフィアナ(葉)を生けた。講師を含め9名のスタッフが細やかな対応をし、参加者は、手ほどきを受けながら生け花を楽しんでいた。
ちぎり絵体験では、短い時間内で完成できるようキットが用意され、コスモスを紙でかたどり、色紙に貼って完成させた。白鳥講師は、「初めての方でも楽しんで参加している。皆さん、器用で和気藹々と製作に取り組んでいた」と話した。
商大留学生のフ・レイカさん(22)は、「中国にはない文化ばかりで楽しかった。あこがれていた生け花に挑戦できて良かった」と大変満足していた。
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