小樽市高齢者懇談会「杜のつどい(大橋一弘会長)は、来年4月13日に満10周年を迎える。現在、会員らの協力で、10周年を祝うパッチワークのタペストリーを製作中だが、このほど黒板ほどの大きさとなり、今後さらにパッチワークや布を募っている。
この事業を企画した同会釜野春代副会長は、10周年記念に何か形にして、みんなが集まる時に掲示できればと、タペストリーの製作を2ヶ月前から始め呼びかけた。
中心部分には、「杜のつどい」をイメージする緑色の布を使い、「10周年 杜のつどい」の文字をパッチワークしている。その回りには、創立当初からの会員さんの作品をつなぎ合わせるよう配慮し、会員のネクタイや着物生地など色とりどりの思い出の布が縫い合わされている。毎月開かれる誕生会に展示し、タペストリーと一緒に記念撮影したり、シルバーエイジ作品展にも出展する予定。
また、10周年記念事業の一環として、10月29日(水)10:30から、小樽市産業会館(稲穂2)1階杜のひろばで、通常の「陽だまり」が、カフェ形式で初めて開かれた。
会員がスタッフとなり一般市民に開放。エプロンやお手玉、ポケットティッシュカバー、靴下カバーを手作りするコーナーが、4つほど設けられ、希望のコーナーへ無料で参加できる。この日は、15名が集まり、会話をしながら作品づくりを楽しんだ。同時に、記念タペストリーへのパッチワーク作品や布を募った。
使わなくなった毛糸の寄贈を活用しようと、ちょっと手を動かしてみてはと始めた「陽だまり」は、3年前の震災があった年で、目標を持って取り組もうと、被災地への寄贈を目的に、モチーフ編みからショールやひざ掛けに繋げて贈り、大変喜ばれた。寄贈先から絵手紙で礼状が届き、今でも文通しているという。
一昨年は、毛糸や布の材料を贈り、今年は、手編みの靴下カバー80足とリストバンド20組を寄贈した。会員達は、毛糸を持ち帰り、誰かのためになると、寝る間も惜しむほど熱心にみんなで協力した。
2005(平成17)年に創設した「杜のつどい」は、現在、20代から90代の640名が会員登録。高齢者が元気に暮らせる街づくりをめざし、生きがいや賑わいの創出と市民の交流と連携を図り、お互いに助け合う街にすることを目的としている。
ダンスや洋裁、パソコン、英会話など幅広い講座を開講し、様々な題材の講演会や相談活動なども行っている。また、「潮ねりこみ」や「シルバースポーツ大会」「雪あかりの路」などに参加し、すべての世代が生き生きと住みよい社会づくりに貢献している。
釜野副会長は、「楽しみながらみんな笑顔になれるのが基本です」と話した。
◎「杜のつどい」の概要
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