全国地域安全運動(10月11日~20日)に合わせ、整骨・接骨院防犯ステーションの防犯訓練を、公益社団法人北海道柔道整復師会小樽ブロック会員と小樽警察署の合同で、10月22日(水)13:00から、松浜接骨院(若竹町3・松浜広明院長)で実施した。
訓練には、同会小樽ブロック小川哲司会長を含む会員5名と同院職員5名、小樽警察署3名と小樽警察署築港交番2名が参加して行われた。
平成13年10月から、道内各地の約851箇所の整骨・接骨院を「防犯ステーション」に指定。後志管内の整骨・接骨院では、現在、58箇所を「防犯ステーション」に指定している。身に迫った危険のある子どもや女性が、助けを求められる避難所として提供し、地域の安全のために貢献することを目的としている。
13:00、「女性が見知らぬ人から声をかけられ、車に連れ込まれそうになった」と想定して行われ、警察署女性職員が被害女性に扮し、本番さながらの演技で、同院へ駆け込み助けを求めた。
松浜院長はじめ職員が素早く対応し、院内で女性を休ませ保護。院内の患者には、動かないように指示し、警察へ通報。電話をしながら、女性に犯人の様子を優しく訪ねメモした。医院の女性職員が水を飲ませたり、側に付き添い、少し落ち着いた所で、被害女性の名前や住所などを聞き、警察官2名が到着後、院長が状況を説明。無事に保護した。
小樽警察署生活安全課内田克弥課長は、「院長の指示のもと、職員がそれぞれに動き対応が良かった。犯人の特徴を先に聞き、事件のあらましを聞きながらの110番通報、1秒・1分でも早く警察へ連絡している。被害者に状況を聞きながらの通報で、同時に警察官も、その情報を即時に知ることができた。訓練を通じて、他の会員へも知らせてもらいたい」と講評を述べた。
訓練後の研修会では、市内の犯罪状況について説明があり、オレオレ詐欺などの特殊詐欺が頻発し、直接犯人に手渡す事例もあった。道内の被害件数は、平成25年度で217件、約7億8千万円。今年に入ってから、140件の特殊詐欺があり約5億6千万円が被害にあっている。その他、空き巣や車上ねらいが頻発し、車のタイヤ交換時期となり、タイヤ泥棒などへの注意を呼びかけた。
訓練が終わり、松浜院長は、「防火防災訓練は何度か行っているが、防犯訓練を院内で行うのは初めて。訓練は大事。スムーズに対応するために、常備しているマニュアルに従って、被害者に質問した。高齢の患者さんにも、特殊詐欺などにあわないように声かけをしていきたい」と話した。
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