備えあれば憂いなし!日赤救急法基礎講習会


kyumeikiso1.jpg 日本赤十字社小樽市地区が主催する赤十字救急法の基礎講習会が、10月11日(土)9:00から、小樽赤十字会館(緑1)2階で、15歳以上を対象に開かれ、市内や札幌から16名が参加し、救急法の基礎を学んだ。基礎講座合格者は、11日(土)から13日(月・祝)までの3日間の日程で行なわれる救急員養成講座を、引き続き受講することができる。
 同講習会は、小樽地区救急法赤十字奉仕団が主管し、毎年、春と秋に開催している。意識障害・気道閉塞・呼吸停止・心停止など、直ちに手当が必要な場合に、救急隊が到着するまでの間に、必要な知識と技術を身に付けることを目的としている。
 9:00から開校式が開かれ、小樽地区救急法赤十字奉仕団・前田正夫委員長は、「基礎講習で実習し、正しい知識と技術を学んでもらいたい。自分だけではなく、家族や職場にも広めてもらいたい」と挨拶した。kyumeikiso2.jpg
 日本赤十字社救急法指導員及び同雪上安全指導員6名が講師を務め、同指導員北川敦子氏の学科講習から始まった。配布されたテキストに沿って、赤十字救急法を学ぶ目的や心得についてや、手当の基本である手順や脈拍・体位・気道のとり方、回復後の体位について説明。1次救命処置として、心肺蘇生法・AEDの使用法・気道異物除去法について詳しく解説があった。参加者は、メモと取りながら、真剣なまなざしで講習を受けていた。
 10:15から、動きやすい服装に着替え、5班に分かれて実技講習が始まった。初めに、手当の基本を学び、指導員によるデモンストレーションが行われた。意識がなくうつぶせに倒れている傷病者を想定し、仰向けに起こす方法を説明し、手当後に回復した場合の体位や、ひとりで傷病者を毛布に包む方法を実際にやってみせた。
kyumeikiso3.jpg その後、アドバイスを受けながら、交代で参加者全員が、手当の基本と心肺蘇生法やAEDの使用法などを実際に行い、午後の部のプログラムを修了後、理解度を確認するための検定が行われた。合格した参加者には、「赤十字救急法基礎講習終了者認定証」が交付され、引き続き、15:00開講の救急員養成講座が行なわれた。
 同養成講座は、11日(土)午後と、12日(日)・13日(月)の日程で開かれ、プログラム終了後の検定で成績優秀な参加者に、「赤十字救急法救急員認定証」が交付される。
 小樽地区救急法赤十字奉仕団は、1962年5月発足し、現在18歳から83歳までの約150名が会員で、同指導員は30名ほどで、指導歴30年から40年のベテランが多い。救急員養成講座の他、スキー場や海水浴場でのパトロールや災害救護活動など、要請があれば、企業や学校へ出前講座(短期講習)を行っている。
 日本赤十字社
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