秋の学位記授与式 小樽商大21名旅立つ


 小樽商科大学(緑3・和田健夫学長)では、平成26年度学位記授与式を、9月26日(金)10:00から、同校事務棟2階第1会議室で行った。
syoudaigraduation2.jpg 9月の卒業生・修了生は、商学部・経済学科7名と、商学科2名・企業法学科6名・社会情報科2名・夜間主の経済学科1名・社会情報科2名と、現代商学専攻博士前期課程国際商学コース1名の21名が、新たな旅たちの日を迎えた。
 授与式では、大学関係者や保護者が見守る中、卒業生のうち8名がスーツ姿で出席。和田学長からひとりひとりに学位記が手渡された。
 和田学長は、告辞の中で、卒業生が学内で過ごした出来事に触れ、「同大学が2011年に創立100周年を迎え、実学の精神に基づいた教育研究を続け存在感を示してきた。国立大学にとって100年は大きな節目となり誇るべきこと。次の100年に向けての再スタートを切ろうとした矢先、痛恨の事故、本学の存立を揺るがしかねない飲酒死亡事故が起こり、今年5月に誓いの碑を建立し、二度と悲劇を起こさないことを誓った。卒業する皆さんにも、このことをずっと忘れないで心の中に留めてもらいたい。この苦難を乗り越え、次の100年に向かって進む姿を見守ってもらいたい」と述べた。
syoudaigraduation1.jpg また、2011年東日本大震災にも触れ、「我が国に復興という重い課題を背負わせ、取り返しのつかない文明そのものを崩壊させるようなリスク社会の中で生きていることを思い知らされた」と述べ、「新たな生活では、知識や理論を学習するだけでなく、獲得した知識を使って、未知のものへの挑戦が欠かせない。大学で能力や態度を身に付け、少なくともその大切さを認識できたと思う。今後の人生が有意義なものになるよう信じている」と述べた。
 式は20分ほどで終了し、卒業生・修了生は、拍手で見送られ退場した。その後、記念撮影をした。
 商学部企業法学科卒業の畑下真宏さん(23)は、「4年半通い、学校までの坂が辛かったが、大学生活で成長したことも多い。友達も沢山できた」と卒業を喜んでいた。今後、地元札幌で会社員としてスタートする。
 同卒業生の就職状況(平成26年9月18日現在)は、商学部卒業者20名のうち、就職希望者は16名、内定者数14名・未定者数2名・非就職者数3名・内定率87.5%。大学院修了者1名は、内定が決まっている。
 小樽商科大学HP