健康と安心の街づくりを! 済生会健康フェスタ賑わう

 社会福祉法人恩賜財団済生会支部北海道済生会小樽病院(築港10・近藤真章院長)は、9月23日(火・秋分の日)に、「済生会健康フェスタin小樽」を開催した。
 同院ロビーや1階外来・駐車場、ウイングベイ小樽(築港11)5番街1階ネイチャーチャンバー、同3階ヲタル座を会場に、多彩なイベントが開かれ、子どもから大人まで、大勢の人で賑わった。
saiseikaiHfes3.jpg 同院は、患者を中心とした医療の実践と信頼、満足を得る医療の提供に努め、大正13年7月に手宮1丁目に開設した。その後、平成23年に創立100周年を迎え、12月に新病院建築工事に着工し、平成25年8月に現在の場所に移転し、質の高い医療の提供に努めている。
 医療・福祉・介護のトータルサービスで健康と安心の街づくりをと、23日に同健康フェスタを開催。同院スタッフ100名が参加し、様々な催し物を担当した。
 病院会場では、普段見られない「病院体験ツアー」を開いた。参加者は手術室を見学したり、医師や看護師の仕事を体験。看護コーナーでは、どれだけ綺麗に洗ったかの手洗い実験や、実物の聴診器を使い音を聞いたり、白衣を試着しての撮影会も開かれた。
 また、気になる健康面を簡単に検査でチェックする「健康測定会」では、10:00から始まり、11::30には135名が参加した。身体測定やメタボ度チェック、15個の言葉を覚えて声に出す記憶力テストなどが行われた。ロコモ度チェックでは、立ち上がりや歩行の様子を見たり、転倒のリスクを減らすための骨密度や筋肉量を測定した。歩く・座る・立つなどの健康をチェックした。
 1階外来は、大勢の人が訪れ、専門機器を使い、唾液からストレス度を調べたり、待ち時間の出る検査もあり賑わった。

 同院看護師の母親と一緒に訪れた岸本紗依ちゃん(5)は、「看護師の服を着てみたかったので良かった」と話し、母親は、「看護師にさせたくて連れてきた。他のコーナーも楽しめた」と話した。
 玄関横には、小樽あんかけ焼きそば親衛隊による「あんかけ焼きそば」を販売。屋台やチャリティーバザー、セラピー犬と触れ合うコーナーもあった。
 駐車場では、緊急車両の救急車・タンク車・はしご車・救急広報車の4台が集結し、小樽市消防本署職員15名が対応にあたり、多くの子ども達が試乗や体験を楽しんだ。
 はしご車では、はしご部分に乗車し15mの高さを体験したり、ホースから勢い良く水が流れる放水体験や、心肺蘇生法の体験などが行われた。また、緊急車両をバックに、消防士の服装で記念撮影が行なわれた。
saiseikaiHfes1.jpg ヲタル座会場では、済生会炭谷茂理事長による「済生会が目指す明日のまちづくり」の記念講演を行ない、130名が参加し、立ち見客が出るほど。特別講演「どこまでも挑戦」と題して、スピードスケート選手だった岡崎朋美さんが、1時間ほど講演会を開き、100名が参加。冬季五輪日本女子最多出場記録(5回)保持者ならではの体験談や苦労話に聞き入った。
 岡崎さんは、「スケートは、身体の働きとバランスが取れ、健康に良いスポーツであり、今後は、恩返しのためにもスケートの指導をしたい。是非、小樽からも選手を輩出してもらいたい。スピードスケートをアピールし、北海道の活性化に繋げ、故郷の北海道を盛り上げていきたい」と話した。
saiseikaiHfes2.jpg その後、質疑応答で、メンタル面の鍛え方について、「スケートの前など緊張するが、全部を出し切って勝負する方が良い。緊張している場合ではなく、心の乱れがあるとスピードがのってこない。その日しかない勝負の時を、準備をしっかりとして臨みたい」と答えた。
 また、昨年引退したので、「走るなどして健康に気をつけ、食に関しては制限し、ヘルニアや体をケアし、リラックスする方法を取り入れている。今後、様々な分野を広げていきたい」と締めくくった。
 引き続き、同院の各分野の専門医師が、健康に関する疑問に答える「小樽市民健康シンポジウム」が開かれた。
 ウイングベイ会場では、済生会の歴史をパネルで盛りだくさんに紹介。健康関連商品展示コーナーや、小樽市菁園中学校吹奏楽部のミニコンサートが開かれ、多くの聴衆で賑わった。
 済生会小樽病院HP