小樽市勝内町の葬儀会場で、迅速で的確な救命処置を行なったとして、札幌市在住の看護師・桜井ゆかりさん(35)と会社員・秋山剛さん(37)に、9月10日(水)10:00から、消防庁舎(花園2)4階消防長室で、小樽市消防本部・飯田敬消防長から表彰状が手渡された。
8月9日(土)、市内葬儀会館のロビーで、葬儀終了後、突然、男性(札幌在住・59)が倒れたことに、秋山さんと桜井さんが気づき、以前から心肺蘇生法の訓練を何度も受けている秋山さんと、救急看護師の経験をもつ桜井さんは、男性の意識があるかどうか確認した。脈はなく、痙攣し意識がなかったため、心臓マッサージを行い、会場にあったAEDを1度使用し解析中に、意識を回復。その後、話ができるまでになった。
葬儀会場の人が救急車を呼び、花園出張所では19:56に119番通報を受け、7分後の20:03に現場に到着している。桜井さんと秋山さんは「救急車が来るまで長かった」と、当時の緊迫した様子を振り返った。
その後、男性は体調を回復し、8月20日に手術を受け、現在は退院したとのこと。桜井さんと秋山さんの迅速で的確な救命処置が人命救助に繋がった。
飯田消防長は、「心肺蘇生法ができる市民を増やしていきたい。救急隊が来るまでの連携した処置が良かった」と感謝していた。
小樽市では、救命処置により人命救助につながったケースが、昨年には3件。今年は、今回を含めて2件目。毎年、少しずつ増えているという。救急車が到着するまでの救命処置が人命を救う、重要な鍵となる。