平成26年度「地区連合町会長と市長と語る会」が、8月22日(金)14:00から、小樽市役所(花園2)別館3階第2委員会室で開かれ、全19地区の地区連合町会長19名が出席。中松義治市長をはじめ、建設部関係者らと、活発な意見交換が行われた。
意見交換に先立ち、小樽市総連合町会新川英夫会長は、「世の中、難しい問題が相次ぎ、他人事とは言えない。空家率やひとり住まいの高齢者の増加などの問題が多く、皆さんの知恵や力を頂かなければ運営は難しい。小樽市の健全なる発展のために力を合わせて前進できるよう頑張りたい」と挨拶した。
小樽市総連合町会片岡信美事務局長から、6月20日開催の理事会で審議決定した「街路灯」について3つの提言を述べた。街路灯の問題は、3会場で行われた小樽市議会主催の「市民と語る会」全会場で要望があり、市議会でも、代表質問や一般質問で要望が提案され、各町内会では切実な問題で関心が高い。
提言の1つ目は、「街路灯助成」を、一般的に地域の安全を確保し、町内会が設置しているものは「街路防犯灯」となり、「街路防犯灯助成」に変更をしてもらいたい。
2つ目は、市の今年度の街路灯設置助成予算額400万円とあるが、安心安全面においても、将来を見据えるとLEDへの変更は不可欠。速やかに実施できるように増額してもらいたい。また、申請書の締切を5月末としているが、5月下旬から6月中旬に総会を予定している町会が多いため、6末か7月末に変更し、年2回の春と秋の2回にしてもらいたい。
3つ目としては、電気料の値上げや消費税増税、さらに10月値上げとなり、街路灯関係は、28.6%の上げ率となる。再値上げとなるとさらに上がり、町会への負担増となる。地域の安全を守れるのか不安となり、電気料に対する助成率の引き上げを提言。是非、優先順位をあげて取り組んでもらいたいと強く要望した。
提言を受けて、小樽市建設部石坂庶務課長は、「名称の変更については、本市では、夜間の治安の維持、交通安全を図ることを目的としているものを、街路灯の名称としているが、他都市との考え方を参考に検討したい。
2点目は、町会の収入減や北電の再値上げにより、十分厳しさを認識している。町会に大きな負担をかけずにLEDに変更し、維持管理費を削減できる。新年度から数年間で実施できるよう検討中。申請期間の変更については、検討させてもらいたい。
3つ目の助成率引き上げは、早期に進めることを考え、街路灯維持費の助成については、難しいと考えるが、LED化することで、電気料金を削減でき、水銀灯と比べ、寿命が5倍程度伸びる。早期に進めるのが望ましく、現在、制度のあり方について検討し、変更により電気料が削減できるよう早期に進めたい」 と理解を求めた。
この件について各連合町会長から活発な要望や質問が相次ぎ、「検討中とはどういう段階なのか」、「どれくらいの経費がかかるか理解しているか」、「北電からの中古品で安全のために設置している木柱もあるため助成金の増額を」などの要望が続いた。
石坂庶務課長は、「LEDの変更は、27年度から始め数年間で実施したい。白熱灯・水銀灯・蛍光灯など合わせると1万2,600個があり、すべてLEDに変えるとなれば、4億円以上の金額がかかる」と回答した。
中松市長は、「今年度の400万の予算ではなにもできないので、27年度は、400万円を外して検討したい。町会の皆さんからの申請は、できるだけ早く実施し、電気料も高くなるため、早くLED化できるようにしたい。工事費を町会で半分は大変なので、市が7〜8割負担できるようスピードを上げて行い、皆さんに報告できるように検討したい」と回答した。
その他の要望では、市民会館の駐車場が狭いため、イベントがある場合は、総合体育館の駐車場を開放するべきだ。町会での役員が少ないため、市職員の退職者へ手伝いを頼みたい。緑化公園での時計が動いていない。放置したままでは来園者に恥ずかしい。時計の買い替えが無理なら、市のマークにするなど知恵を絞ってもらいたいなど。
最後に市長は、「様々な問題もあり、承知していないこともあった。早期に対処していきたい。これからも、皆さんとコミュニケーションを深め、より良い小樽のまちづくりに取り組んでいきたい」と講評を述べた。
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