小樽市水道局では、水道創設100周年と下水道60周年を記念して、小樽市総合博物館(手宮1)1階エントランスホールで、8月13日(水)〜25日(月)9:30から17:00まで、水道・下水道の歴史を未来へ引き継ぐための74枚のパネルを展示した記念展を開催している。入場無料。
小樽の水道は、1914(大正3)年9月30日に創設され、今年で100周年を迎え、下水道は、事業着手してから60周年を迎え、それを記念して様々な事業を展開中。
今年度限定の「小樽の水」記念ボトルを作成し販売。運河ロードレースでは揃いのTシャツを着て職員が参加し、水道100周年をPRした。
また、下水道60周年に合わせ、マンホールのデザインをラッコから小樽運河をイメージしたデザインに変更。今年度から市内のマンホールを取り替え作業中。また、記念誌を製作中で、今年度中に完成を予定している。
同パネル展では、小樽の水道事業と下水道事業をパネルや写真で紹介している。市内3ヶ所(天神・豊倉・銭函)の浄水場で作られる水道水ができるまでを紹介し、河川やダムの水を取水し、濁りを除去。塩素剤で消毒するまでの工程を詳しく解説している。
小樽水道のはじまりとなる奥沢水源地は、1914(大正3)年9月30日に完成し、100年に渡り小樽の経済や市民生活を支えてきたが、2011(平成23)年8月、陥没ヶ所が見つかり、廃止となった。同展では、その始まりと廃止に至った経緯を紹介し、当時の貯水池掘削工事や創設時の写真など、貴重な資料も並んでいる。
奥沢水源地のシンボル階段式溢流路(水すだれ)も写真を交えて解説。他の水道関係施設では、1993(平成5)年完成の朝里ダムや、余市川水源取水堰堤(赤井川村)や水道管の漏水状況、カラフルな消火栓の色別管理などにも触れている。
汚水を綺麗にする中央下水終末処理場では、朝里から塩谷地区までの範囲の汚水を処理している。他の銭函下水終末処理場と合わせて紹介。訪れた市民らは、改めて知る水道の歴史や各施設の機能について目を通していた。
同局では、上下水道ビジョンを策定し、市民の財産上下水道を未来へ繋げようと、パネル展を締めくくっている。
◎小樽上下水道ビジョン(素案)の概要
なお、同パネル展は、9月24日(水)〜30日(火)10:00から21:00まで、ウイングベイ小樽(築港11)5番街ハイタッチコート2階での開催を予定している。
◎小樽市水道局