余市町豊岡(旧余市豊岡小学校跡前)にある、知る人ぞ知る蓮池で、今年も大輪の蓮の花が咲き、訪れた人々の目を楽しませている。
今年から「サンケン農園 放念の沼」と看板が設置された蓮の群生地は、毎年、8月中旬頃に見頃を迎えている。
14日(木)は、花を咲かせた蓮はまばらで、蕾の蓮もまだまだ沢山あり、これからも楽しめる。池には葉や雑草が生い茂り、昨年より花の数は幾分少なくなっている。
蓮の葉や花の間をオニヤンマがゆうゆうと飛び交い、池周辺には、蒲の穂などの草が生い茂り、のどかな風景が広がっている。
花の中心部に、花が散った跡にできる花托(かたく)が特徴的で、蜂の巣のようなユニークな形を作り、見れば見るほど不思議な形に見える。訪れた人々は、カメラに収めたり、花とともに花托も注目を集めている。
また、夏の季語となる蓮は、泥水の中から大輪の美しい花を咲かせ、仏の慈悲の象徴とされ、仏像の台座にもその形がよく使われている。
今後、しばらくは蓮の花を楽しむことができ、やがて季節は収穫の秋へと変わる。
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