受賞作品など340点を展示 『写真道展』


photodouten1.jpg 第61回写真道展・第32回学生写真道展巡回展が、8月13日(水)から17日(日)まで、市立小樽美術館(色内1)1階多目的ギャラリ-と市民ギャラリーで始まっている。
 
 道展入賞・入選作品270点と学生道展入賞・入選作品60点、道展審査委員長中野潤子氏の作品と小樽市内の道展審査会員4名・会友5名の作品10点を合わせて展示している。道内最高レベルのコンテストで審査を受けた作品がずらりと並び、見応えがある作品展となっている。
 第1部自由、第2部観光・産業、第3部ネイチャーフォトの3つの部門に分かれ、応募総数5,703点の中から、厳選なる審査により入賞・入選270点が選ばれた。photodouten2.jpg小樽在住者の入賞者数は、第1部自由では、2席1名・3席1名・入選5名、第2部の観光産業では入選5名、第3部のネイチャーフォトでは入選4名が選ばれた。同時開催の学生道展では、応募総数1,033点の中から入賞・入選に60点が選ばれている。
 会場では、生き生きとした表情の人物を捉えた作品や、流氷に覆われた海上の船、釧路湿原で煙を吐くSL、雪上で戯れる馬の親子など、北海道を中心とした四季折々の風景の作品、未確認飛行物体のような雪片、アリの大群やうねる水草、星降る湿原などの摩訶不思議な自然現象を絶妙なタイミングで捉えた作品に、来場者は見入っていた。
 写真道展の歴史は、1953(昭和28)年に第1回目が始まり、憧れの写真展として注目を集めた。6photodouten3.jpg0回の歴史を振り返り、第1回から第60回の歴代大臣賞(文部科学大臣賞、国土交通大臣賞、環境大臣賞等)を受賞した作品を、21枚の大パネルに収め、同会場に展示している。当初は、ほとんどが白黒写真が占め、デジタルカメラの普及に伴い、カラー写真が大半を占めるようになるなど、時代の変遷を物語っている。
 市内銭函周辺の写真愛好家が集まるカメラ倶楽部「優游会」の沓間照男講師とメンバー10名が、毎年、写真の勉強の一環として同巡回展を訪れている。同会は、毎月1回撮影会と講義を行い、写真の技術を学んでいる。沓間講師は、展示中の写真を解説しながら、メンバーと一緒に丁寧に見ていた。
 写真愛好家の紅露雅之さんは、「道展の作品は上手い印象が強く、学生道展では若い感性を感じる。撮影する人と撮される人が同じ年代で、見せる表情がとても自然。私達大人にはできない」と感想を話した。
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 北海道写真協会小樽支部の松居秀昭さんは、「全道一のコンテスト結果の展示会で、61年の歴史もある。道写真協会会員以外の応募者も多く、1年間で撮影した中の自慢の作品が、入賞・入選するのは名誉なことである。道写協へ入会して道展へ挑戦してもらいたい」と話した。
 8月26日(火)から31日(日)まで旭川デザインギャラリー(旭川市宮下通11丁目)で開催し、その後、別海・苫小牧・根室・北見・函館・網走を巡回する予定。
 第61回写真道展・第32回学生写真道展巡回展、歴代大臣賞受賞作品パネル展
 8月13日(水)〜17日(日)10:00〜17:00(最終日16:00)
 市立小樽美術館(色内1-9-5)1階市民ギャラリー1・2・多目的ギャラリー
 北海道写真協会HP
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