潮まつりを盛り上げる「おたる潮太鼓保存会」の若潮隊(園児から小学生)の総練習が、7月22日(火)16:00から、小樽運河プラザ(色内2)前で開かれた。
揃いの法被に紅白のねじり鉢巻をきりりと締めた3歳から12歳までの77名が、3日後に開幕する「第48回おたる潮まつり」へ向けて公開総練習を行った。その様子を、見守る保護者や見物客が取り囲んだ。
同隊の太鼓演奏は、潮ふれこみ潮ねりこみ時に、おたる潮太鼓保存会の山車に乗って演奏したり、潮まつり中央ステージ会場で演奏を披露し、まつりに華を添えている。
市立美術館で先週からびっしり練習を行い、同まつりメイン会場近くでの公開練習は、まつりのPRにも一役買っている。
同保存会(木村文彦会長)は、1967(昭和42)年に第1回おたる潮まつりの開催を機に結成。日本海の荒波に小樽っ子の心意気を叩き上げたものが「おたる潮太鼓」。18歳以上を親潮隊、中学・高校生をハマナス隊、今回練習した若潮隊は3歳から12歳で構成している。
練習に先立ち、木村会長は、「沢山の人の前で太鼓を打つのは、今日が最初。練習した通りに頑張ってもらいたい」と励ました。
参加した子ども達は、男の子はねじり鉢巻、女の子は髪を結って飾りを付け、法被に白い短パン、雪駄を履き、本番と同じ衣装で登場。紅白のバチを持ち、6年生は大太鼓、5年生は締太鼓、4年生以下は樽太鼓で、元気良く「それ!」の掛け声とともに叩き始めた。曲のリズムに合わせ、1番から3番まで3分ほどの打演を数回披露。本番では、何度も繰り返し演奏する。
小さな手にバチを持ち構えて懸命に叩く姿に、通行人も足を止めて声援を贈り、演奏が終わると大きな拍手が湧いていた。
入船小学校3年の新藤梨央さんは、「自分から参加したいと申込んだ。初めての経験。覚えるのが大変で難しい。本番は間違えなように一生懸命に太鼓を打ちたい」と意欲を見せた。
指導歴36年の仙福昭雄隊長は、「従来の大波小波を止め、今年は、5・6年生の回し打ちをやってから、4年生以下の若潮隊に続くように変更した。小さな子どものうちから挨拶することの大切さも含めて指導している。今年も頑張ってもらいたい」と話した。
あいにく雨が降り出し、公開総練習は30分ほどで終了した。23日(水)も同じ会場で16:00から17:00まで公開総練習を行う予定。
◎おたる潮まつりHP
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