海に親しもうと、「マリンフェスタin小樽」が、7月20日(日)9:30から16:00まで、小樽築港臨海公園・小樽港マリーナ・ウィングベイ小樽・新日本フェリーターミナルの4つの会場で開かれた。
青空が広がる空の下、家族連れで大勢が訪れ、開始1時間前からボート体験を申し込む長蛇の列ができるほどの人気となった。
「海の月間」関連事業の一環として、「海の日」に合わせ、海に親しみ、海上交通安全の増進やマリンスポーツの拡大等を目的に開かれている。
第1会場築港臨海公園前水域では、小樽築港ベイエリア委員会主催の「第7回ボート天国市民舟遊び」が3日間開催され、ボート・カヌー・ヨットの乗船ができる。同会のボランティア20名が対応に追われた。
19日(土)は124名が乗船体験に訪れ、20日(日)は400名を見込んでいる。9:00頃から乗船を申し込む列ができた。1名につき2つの船が体験でき、子どもから大人まで10分ほどヨットの爽快さを楽しめるとあって、毎年人気となっている。マリンジェットは10:00で予約を終了するほどだった。
風の力だけで動くディンギーヨットは、ハンドル式で操縦でき、子どもが1人でも乗船可能。係員の指導のもと、1人で乗船した桜小4年の高橋悠太君は、「初めて乗船し楽しかった。操縦の仕方を教えてもらったが、思うように進まなかった」と話した。
浦臼を拠点に活動するマリンクラブ北海道では、5馬力と6馬力の船外機搭載ゴム製ボート5艇を使用して体験会を開催。インストラクターを含むスタッフ20名が対応に追われた。昨年は750名が乗船体験している。自分でハンドル操縦でき、心地良い風を浴びながら、スピード感を楽しんだ。
同会の関係者は、「小さい子ども達に体験してもらい、船に興味を持ち、船の免許を取る人が増えてくれればと思う」と話した。同会は、道内各地で乗船体験を行い、8月3日(日)には、浦臼鶴沼公園でイベントを開催する予定。
第2会場の小樽港マリーナでは、海上から陸上からと様々なイベントを開催し、多くの家族連れが訪れた。
毎年人気が集まる小樽水産高校の缶詰販売は、マリーナ内で10:00から販売を開始。同校学生6名が販売員を務めた。サンマの味付けや蒲焼、マグロ、サバの味噌煮、ゆであずきの缶詰を約1,000個用意した。9月14日(日)・15日(月)にウイングベイで開かれる後志収穫祭でも販売を予定している。
小樽海上技術学校では、全学年からボランティアを募り40名が参加。キットを使いノット・ボードを作成するコーナーでは、学生が一緒にロープワークを指導した。蒸気模型船の仕組みを説明、生徒が漕ぐカッター試乗会や教官が操船する小型ボート試乗会を開催した。
同校1年の岩崎貴志さんは、「初めての経験で、来場者に案内をしたが大変だった。この学校のPRにもなるので、協力できればと思い参加した」と話した。
小樽市消防本部・消防署によるAEDの説明や心肺蘇生法の実演や実技、住宅火災報知機の展示や説明も行われた。
マリーナ前では、停泊中のクルーザーをバックに、浅草橋オールディーズ実行委員会によるライブ演奏が行われ、ビアガーデンやフリーマーケットなども開かれ、会場周辺は多くの人々で賑わった。
マリンウエーブ小樽の主催で、クルーザーやヨット体験クルーズが開かれ、ボートは約20分、ヨットは約40分乗船でき、夏の小樽を海上から楽しんでいた。
小樽築港ベイエリア委員会では、21日(月・祝)も乗船体験を開催し、今年度は、夏休み期間中、7月19日(土)〜8月24日(日)で開催を予定している。(8月13日〜15日休)
◎マリンフェスタin小樽チラシ
◎小樽築港ベイエリア委員会HP
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