旧手宮線の線路を走る「レールカーニバルin おたる」が、3連休と潮まつりを挟んだ、7月18日(金)から27日(日)までの10日間の日程で始まった。家族連れや海外からの観光客などが続々と訪れ、連日賑わいを見せている。
同実行委員会メンバー20名と市内6校の高校生のべ80名がボランティアとなり、ベテランスタッフにフレッシュな若手が加わって会場を活気付けている。
同イベントは、2012(平成24)年に幌内鉄道全線開通130年を記念して軌道自転車「てみてんぐ号」を走らせ、昨年2013(平成25)年に、「レールカーニバルin手宮」を開催したのが始まり。
今回は、駅前通りの観光客など人通りが多く、昨年度に整備された旧手宮線の中央都通りから臨港線までの区間に会場を変更、イベントが目に付く場所となった。
飯田勝幸実行委員長は「手宮線が整備されつつあり、楽しむ場所となった。手宮線のことを、市民は忘れていたり知られていない。北海道の最古の鉄道路線で、大切な遺産だということをレールを活用し伝えたい。連日、多くの子ども達が訪れ、フル活動している。また、ボランティアは、整備や運行に熱心で、童心に返ったように取り組み、一生懸命に支えてくれている。高校生ボランティアの力も加わり素晴らしい」と話した。
イベントの目玉となる、線路の走行を楽しむレールチャリ(平行型2輪自転車)2セットと、トロッコ(軌道自転車)3人乗りと6人乗りを用意した。
約450mのレールの上を時速10km以下で走行し、心地良い風を浴びながら、景色を楽しみ往復する。所要時間約20分。途中2箇所の踏切があり一時停止する。
方向転換をスムーズにするためにターンテーブルを設置し、より快適に改善した。中央都通りにテントを設置し、乗車券や飲み物などを販売している。
21日(月・祝)は、海の日らしい青空が広がり、10:00過ぎには、トロッコやレールチャリに乗車しようと列を作る人や、トロッコの走る様子を眺めながら散歩を楽しむ人で、会場は賑わい始めた。
市内の金沢さん一家は、長橋小学校2年生の息子と友達の4人で会場を訪れ、レールチャリとトロッコに乗車し、「初めて乗車した。ペダルは少し重かった。行きは軽い下りで、帰りは上りになり少し疲れた。昔の線路を走行し楽しかった」と話した。
今回初めて車掌と信号係が出発時にお目見得し、鉄道の雰囲気を出すために一役買っていた。滝川から参加した信号係に扮した青柳太一さんは、自前の鉄道コレクションの帽子や車掌バッグ、安全靴で参加し、「知人の紹介で来た。もともと接客が好きで、鉄道の趣味を活かし参加できて良かった」と話し、改鋏(かいきょう・切符を切る道具)を使い乗客の切符を切り、出発を知らせる鐘を鳴らしていた。
夜間イベントでは、キャンドルやライトアップが行われ、「北海道のSL」の野外写真展は、準備ができ次第開催する予定。
レールカーニバin おたるー2014
7月18日(金)〜27日(日)10:00〜18:00(金・土・日・祝日〜20:00)
旧手宮線跡(中央都通り〜臨港線)
レールチャリ乗車料:小学生以上300円(市内小学校に無料乗車券を配布中)
問合せ0134-61-7777(兼FAX) 同実行委員会事務局(清水)
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