初夏に白い花が開き、辺りに甘い芳香を撒き散らす、ニセアカシア(マメ科ハリエンジュ属)の花が、小樽の街中で満開となっている。
市内では、ニセアカシアは、街路樹や公園樹として植えられており、街を囲む周辺の丘陵にも多く見られる。藤の花序のように垂れ下がる白い花が、夏の到来を告げ、散策路に甘い芳香が広がっている。
ニセアカシアは、花は天ぷらとして食用にされ、また、ミツバチの蜜源植物となっており、高級なアカシアの蜂蜜としても知られている。
小樽公園に隣接する緑小学校の斜面に広がっているニセアカシアの並木は、木の高いところから手の届くところまで、たわわな白い花序が無数に首を垂れている。
散歩していた市民も、その甘い香りに足を止め、満開の花を「きれいですね!」と眺めていた。
周辺の林や森も、この高木のニセアカシアが、花で白く覆われているため、他の木々との緑のコントラストをくっきりと浮かび出させ、一幅の絵画のような景色を現出している。
◎ニセアカシア(wikipedia)
◎シリーズ自然を読む〜ニセアカシア