小樽市消防本部では、「危険物安全週間(6月8日〜14日)」に合わせ、アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所(手宮1・小山内均所長)で、危険物油槽所火災防御訓練を、6月10日(火)10:00から実施した。危険物施設の自主管理と危険物施設に対する火災予防対策を再認識することが目的。
訓練参加機関は、同小樽営業所5名、小樽防災連絡協議会4名、小樽市消防団第8分団5名、小樽市消防本部(署)の計33名。
出動車両は、指揮車・救助工作車・ハシゴ車・化学車2台・資材搬送車・タンク車・消防団多機能型車両の計8台。
6月10日(火)10:00頃、積丹沖を震源とするマグニチュード7.0の地震(震度5)が発生し、油槽所内の配管に亀裂が生じ、従業員による応急手当作業が行われたが、何らかの原因で火災が発生し、危険物に引火。火災は拡大の恐れがあり、隣接タンクへ延焼する危険があるとの想定のもと訓練が始められた。
同小樽営業所自衛消防隊の屋内消火栓による消火活動が行われる中、駆けつけた消防隊員は、耐熱服を着用して消火作業を行なった。また、長橋・幸町を拠点とする第8分団も消防団多機能型車両で現場に到着し、迅速な行動で冷却放水活動を行った。
ハシゴ車が上空から放水し、6つの方向から一斉にタンクへ放水が行われた。
村木政己消防署長は、訓練の講評を「事業所の関係者が一致団結して自衛消防訓練を行ない、皆さん迅速な行動だった。放水訓練も実施し、訓練の内容は大変良かった。危険物安全週間の一環で行われ、市民の皆さんにも危険物の事故防止をPRできたらと思う」と話した。
危険物安全週間の制定は、1964(昭和39)年に、東京品川区で発生した倉庫爆発火災を契機に、事務所における自主保安体制の確立と、広く国民の危険物に対する意識の高揚と啓発を図ることを目的に、1990(平成2)年に制定され、毎年6月の第2週に実施されている。
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