平成26年度危険物安全週間(6月8日〜14日)に合わせ、小樽市消防本部では、6月9日(月)11:00から、小樽市消防庁舎(花園2)車庫内で、車両パレードの出発式を行った。
飯田敬小樽市消防長をはじめ、市消防本部職員、小樽危険物安全協会・荒田一正会長、危険物油槽所代表者ら20名が出席した。
危険物を貯蔵又は取り扱う事業所及び市民に、本週間の実施を広報し、危険物に関する知識の普及啓発を図り、危険物に係る事故や災害を防止することを目的としている。
飯田消防長は、「全国で危険物に係わる事故の発生件数は約700件を超え、危険物施設での大半は、劣化等による流失事故で9割以上を占め、一般家庭でのホームタンクの事故も毎年発生しており、市民の皆さんへの広報もますます重要である。昨年8月に京都福知山市の花火大会での事故や、東京都町田市の工場でのマグネシウム爆発事故など、痛ましい事故が起こっている。社会生活や日常生活に欠かすことができないが、取り扱いによって重大な事故に発展し、市民、関係事業者、消防それぞれがしっかりと安全確保に取り組む必要がある」と挨拶した。
引き続き、荒田会長は、「2013年度、全国的に流出事故は減少と言われるが、事故の原因として、誤った操作や維持管理の不徹底など人的な要因が多い。車両に乗る人などの危険物への認識が少し足りないのではと思う。安心と安全を売る私達は、ひとりひとりが常に、自分の車は自分達で監視して実行してもらい、無事故なおかつ油の流出のないようにしてもらいたい」と挨拶した。
六光石油株式会社の佐藤佑介さんが出発の報告を行ない、各自タンクローリー車に乗り込み出発した。
バレード参加車両は、消防車両では、先頭に指揮3号車と最後尾に査察1号車。小樽危険物安全協会加入事業所から株式会社荒田商会、株式会社樽石、河辺石油株式会社、アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所、六光石油株式会社のタンクローリー車5台が約50mの列を作った。
消防本庁舎前を出発し、手宮方面へ向かい、ホーマック・色内川・稲北交差点・産業会館前・花園十字街・朝里十字街・東小樽交差点・桜ロータリーへ行き、再び消防庁舎前へ戻るコースを、約1時間半かけてパレードし、危険物の取り扱いなどの注意を呼びかけた。
同安全週間期間中の6月10日(火)10:00から、アヅマ石油荷役サービス株式会社小樽営業所(手宮1)で、危険物油槽所火災防御訓練が実施される。また、市内の危険物を扱っている事業所(ガソリンスタンドなど)の点検を行う予定となっている。
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