小樽市議会(横田久俊議長)では、開かれた市議会を目指し3回目の「市民と語る会」を、5月23日(金)18:30から、梅広会館(梅ヶ枝町10)で行なった。市議会議員23名と議会事務局から2名が出席。近隣市民ら31名が参加し活発な意見が続出した。
小樽市議会では、定例会での質問内容や答弁を掲載した「おたる市議会だより」を2000(平成12)年から発行。議会のインターネット中継も行っている。議会改革の一環として、市民の多様な意見を聞く仕組みとして、2012(平成24)年8月に、広く発信し広く意見を取り入れるため広報広聴委員会を発足させた。
議会から直接町へ出向き、議会内容を報告し、意見要望を持ち帰り、しっかりと次の政策提言に活かそうと、昨年2013年5月に第1回目の「市民と語る会」が開かれた。5月16日いなきたコミュニティセンターでは43名。17日のコミュニティセンターウイングでは61名。第2回目の11月12日、銭函市民センターでは47名、12日の生涯学習プラザでは37名と、期待より少ない参加者となった。そこで、第3回目は、アンケート結果から身近な会館を増やし、昼間の時間帯での開催も設けた。
梅広会館では、17名の議員が前に座り、参加者と向き合った。内容は、議事報告と意見交換を1時間半以内で行われた。
市議会の概要や各会派の会報、第4回定例会(昨年12月開催)と第1回定例会(3月開催)の各委員会での質問や答弁が書かれた資料、審議の行方に注目が集まる議員定数についての資料が配布された。
第4回と第1回の特別予算委員会委員長からの説明後、意見交換の時間を設けた。その中で、参加した市民から、議員定数に関する質問をはじめ、除雪などで要望が次々と出た。
議員定数では、「議員を減らしても、議員1人あたりが担当する地域が広くなる。もう一度仕切り直しをするべき」、「議員定数を減らすとは、あの時のフォーラム(2月8日)はなんだったのか。議会に不信感が募る」と疑問をぶつけた。
また、「議員が地域のためにがんばっているのであれば、28議席でも良いと思うが、人口が減っているのであれば、定数を減らす、自民党や一新小樽の意見も分かる。この場で討論するより、議会でじっくり考えてもらいたい」との意見が出た。
また、除雪について、除雪センターに電話しても対応がないことを指摘。「効率良く、もう一度検討したい」と答えた。
選挙の投票場について、「学校など坂の上での投票場が多く、利用するお年寄りは大変で、他の場所にするなど改善してもらいたい」と強く要望した。
石山町会の代表は、街路灯について、「建設部では、街路灯は町内会の物だと言われ、町会では350世帯あり、107本の街路灯がある。年間の電気料も値上げし、LEDに交換するとなると107本分で620万円がかかる」と述べた。建設常任委員会高橋克幸委員長は、「全市的に大きな問題で課題。しっかりと取組みたい」と答えた。
また、「直接的に不満を聞く機会も大事だが、後ろ向きな意見が多く、あまり良いことは生み出されない。前向きな話をする機会があった方が良い。その時は参加したい」と若い参加者は述べた。
他にもプール建設の問題や市議会の役割について要望があった。
最後に横田議長は、「貴重な意見をしっかりと活かし、施策へ反映させるよう、市民が暮らしやすくなることが使命でもある。頑張りたいと思う」と締めくくった。
今後、24日(土)13:30から奥沢本町会会館(奥沢2)で、26日(月)18:30から幸会館(幸3)でも開催を予定している。
問合せ:0134-22-2847 議会事務局
◎第1・2回の市民と語る会の意見要望とアンケート集計結果
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