香港のカップルが婚姻届 小樽初の"リーガルウェディング"

 香港在住のカップルが、小樽市役所(花園2)に、”婚姻届”を提出するセレモニーが、5月20日(火)13:30から、同所正面玄関前で行われた。
legalwedding1.jpg 現地の民法に則って結婚の手続きを行う「リーガルウェディング」を、同市では初めて受け入れ、中松義治市長が受理し、同所職員、市議会議員らが祝福した。
 リーガルウェディングは、現地の役所に婚姻の記録が残り、法的な効力がある。日本では、沖縄県ですでに行われ、北海道ではめずらしい。
 同市に婚姻届を提出し、帰国後、日本での受理証明書を提出すると、両国に婚姻記録が残ることになる。香港では、2014年5月20日のゴロ合わせから「あなたを一生愛する」意味があるため、この日に挙式を希望していた。
legalwedding2.jpg 近年では、香港や台湾のカップルが、日本でハネムーンも兼ねたリーガルウェディングが増えている。
 12:00に、グランドパーク小樽(築港11)で挙式を済ませた新郎のジュネイル・ライアン・エラさん(31・会社員)と新婦のカーマン・レンさん(25・会社員)は、タキシードとウェディングドレス姿で登場し、婚姻届にサインし、中松市長へ手渡した。
 中松市長は、「小樽を第二の故郷と思っていただき、これから何度も訪れていただければうれしい。おめでとうございます」と述べ、2人を祝福した。
legalwedding3.jpg その後、市長と記念撮影をしたり、職員や関係者がフラワーシャワーやクラッカーを鳴らして祝福した。
 新郎のエラさんは、「東京・大阪には来たことがあるが、小樽で挙式を上げたかった。気候も良く人々も親切で、食べ物を美味しい。今日は、これから運河を散策し、ロープウエイにも乗りたい。思い出に残る式となり、また、小樽へ来たい」と話し、新婦のレンさんは、「親切にしていただき感謝している」と礼を述べた。
 2人は、14日間の日程で「リーガルウェディングプラン」で日本を訪れた。北海道では、小樽のほか札幌・登別を観光し、東京から香港へ帰国する予定。
 今後、小樽市では、「リーガルウェディング」を受け入れ、海外からの観光客誘致、リピーターの誘致を進めたいとしている。